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「額縁に足の小指ぶつけた」彼女が得た数々の教訓 「大丈夫」と思っていても受診したほうがいい

東洋経済オンライン / 2024年9月22日 10時0分

額縁に足の小指を思い切りぶつけた女性が得た経験とは――(写真:aijiro/PIXTA)

自営業の54歳の女性は、数カ月前、家の中で思わぬアクシデントにみまわれた。思い出すだけで足が痛くなる、そのできごととは――。

女性の名前を山下瑞穂さん(仮名)としよう。

【写真で見る】山下さんの小指を骨折させた「犯人」

山下さんは1人暮らしで、趣味はゴルフ。4年ほど前に始めて夢中になったが、まもなくコロナ禍となり中断。昨年からようやく再開となり、ラウンドにも行く日も増えていた。その日は翌日のラウンドレッスンに備え、部屋でパターの練習をしていた。

「ゴンッ」と鈍い音がした

その晩は翌朝に備え、早めに就寝。ところが夜中にふと目覚めた。そこでパタークラブを出しっぱなしにしていたことに気づいたという。

「忘れたら大変!」と、山下さんは慌てて飛び起きると、パタークラブを手に取り、ゴルフバッグを置いてある玄関に急ぎ、向かった。そのさなかだった。

「ゴンッ」

鈍い音がした。

「痛ったぁ~~」

何かに足をぶつけたことがわかった。照明をつけると、ぶつけた足の先には額縁に入った絵画があった。

本連載では、「『これくらいの症状ならば大丈夫』と思っていたら、実は大変だった」という病気の体験談を募集しています(プライバシーには配慮いたします)。具体的なお話をお持ちの方は、こちらのフォームにお送りください。

絵画は数カ月前に購入した、お気に入りの作家のもので、縦約120センチ×横約100センチと意外と大きい。リビングに飾ろうと思ったのだが、自宅に届くとサイズが大きすぎることがわかり、「次に引っ越すまでは」とあきらめて、廊下に立て掛けておいたのだ。

このとき山下さんの頭の中はゴルフ一色。また、暗闇だったことから、絵があることをすっかり忘れていた。結果、額縁に左足の小指を思い切り、素足の状態でぶつけてしまったのだ。

すごいことに、小指を額縁にぶつけてもなお、彼女の頭の中はゴルフでいっぱいだった。「万全の体調でラウンドしたいから、とにかく早く寝よう!」。そう思うと、痛めたところもよく見ずに、湿布もしないまま寝てしまった。

そして、朝。起きたときには小指に痛みはあったものの、小指に特に異変はなく、「打撲程度だろう」と軽く考えたという。

「痛みよりゴルフの楽しみのほうが勝っていたんですよね。ウキウキした気持ちでラウンドレッスンをスタートさせました」(山下さん)

ところが……。

赤黒く変わりはてた足の小指

ラウンドレッスンが後半にさしかかると、異変が起こった。

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