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「ブラックホール」で"時が止まる"は本当なのか? 何でも吸い込む「天体のラスボス」7つの不思議

東洋経済オンライン / 2024年9月28日 9時0分

宇宙でも最強クラスの謎に包まれたブラックホールは「天体のラスボス」!?(画像:Freepik)

「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。

知らなくても困らない知識ではあるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だろう。

そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、やさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。「会話形式でわかりやすい」「親子で学べる」と読者から称賛の声が届いている。

その井筒氏が、謎だらけの不思議な天体「ブラックホール」について解説する。

何でも吸い込む「天体のラスボス」

誰でも一度は耳にしたことのある「ブラックホール」。いったい、その正体は何なんでしょうか?

【ひと目でわかる】天体なのに「表面」がない?一度入ると抜け出せない?何でも吸い込む""天体のラスボス"「ブラックホール」の7つの不思議

今回は、「天体のラスボス」ともいえるブラックホールについて、お話ししていきたいと思います。

ブラックホールは、重力が強すぎて光さえも逃れられない天体です。

何でも吸い込み、吸えば吸うほど吸引力が増していきます。

光さえも逃れられないので、見た目は真っ黒。まるで宇宙にぽっかり穴が空いたように見えるので、「黒い穴」を意味して「ブラックホール」と呼ばれています。

ブラックホールでは、重力が強すぎるあまりに、常識を超えた出来事がたくさん起きます。

ここでは、ブラックホールの持つさまざまな魅力を「七不思議」としてまとめてご紹介します。

こちらが、ブラックホールの七不思議です。1つずつ、一緒に見ていきましょう。

【ブラックホールの「七不思議」】

① 天体なのに、「表面」がない
② 一度入ると、二度と抜け出せない
③ 時が止まる
④ S・M・Lサイズがあるが、Lはなぜ存在するのか不明
⑤ 宇宙人を引き寄せる!?
⑥ 何でも吐き出す「ホワイトホール」もある?
⑦ ブラックホールのなかに「別の宇宙」がある!……かも!

表面がなく、一度入ると脱出不可能

【ブラックホールの「七不思議」①】天体なのに、「表面」がない

ブラックホールは天体の一種なので「大きさ」や「重さ」がありますが、地球のように人が降り立てる「表面」があるわけではありません。土星や太陽のようにガスでできていて、表面がふわふわしている、というわけではありません。

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