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第1志望「神戸大」に"2度不合格"彼の驚くその後 SNSから消えて、成人式も出ることができず

東洋経済オンライン / 2024年9月29日 8時0分

甲子園を目指して頑張った野球も、3年生の夏に佐藤輝明選手(現在、阪神タイガースに所属)がいた仁川学院に負けてその生活を終えます。

それからは、より受験モードに切り替えて毎日12〜13時間の勉強を続けました。それでも、本人の中では手応えはなく、夏くらいにはもう受からないと思っていたそうです。

野球優先してしまった結果、浪人が確定

「勉強はしていたのですが、野球を優先したことで高1からの勉強不足が響きました。もうこの頃には浪人するしかないと思っていましたね」

この年の久保さんは、センター試験の点数で7割取れなかったものの、神戸大学の理学部に出願し、不合格に終わります。「2次試験はもう落ちることがわかってて受けました」と語る久保さんは、すぐに浪人を決意し、次年度に切り替えました。

浪人を決めた理由は、「プライドと世間体と、『まだ(上に)いけるだろう』という過信」が大きかったそうです。

「さすがに1年あれば、勉強を頑張れば神戸大に行ける」と考えていた久保さんは、実家から神戸のコロンビア学院に通って、毎日勉強に励みました。

「7時に起きて用意して、30分かけて通学し、8時半〜9時の間には登校しました。20時から21時まで授業を受けたり、自習をして、22時までには帰宅しました。そこから復習をして、深夜12時には就寝していました。勉強はトータルで15時間くらいやっていたと思います」

前年の失敗を生かしながら、この年は「ちゃんと基礎から理解しよう」と意識し、あとはひたすら問題をこなした久保さん。

その甲斐あって、河合塾の全統模試では神戸大学でB判定を取ることができました。それでも「成績は伸びたけれども、余裕で受かるレベルにはいけなかった」ことで、不安がよぎったそうです。

この年のセンター試験は前年より100点ほど上がったものの、2次での挽回に望みをかけて、この年も神戸大学理学部に出願しました。

2度目の挑戦も不合格に終わる

「センター試験の結果は2次試験で逆転できると思っていました。試験が終わったときの感触としては、(合格か不合格か)どっちかわからんな……くらいで、自信はなかったのですが、まぁ大丈夫だろうと思っていました」

しかし、残酷にも、この年も久保さんは神戸大学からの不合格通知を受け取ります。それも合格最低点からわずか3.6点差の悔しい結果でした。

幸い、滑り止めで関西大学と、センター試験利用入試で出願した関西外国語大学には合格していたので、関西大学の環境都市工学部に進学することに決めます。

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