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第1志望「神戸大」に"2度不合格"彼の驚くその後 SNSから消えて、成人式も出ることができず

東洋経済オンライン / 2024年9月29日 8時0分

しかし、仕事との両立がきつかったことと、神戸大学の研究室の先生から「研究は60歳からでもできる」と背中を押してもらい、起業に専念するため半年で退学しました。

その後、卒業した岡山大学の学長・副学長・理事といった大学幹部から、「地方大学で学生起業をした数少ない事例を、体系的に学んで論文や書籍にしませんか」という勧めもあり、起業と学問を紐付けて学ぶ岡山大学大学院の社会文化科学研究科に入り、現在は博士前期課程の2年生として勉学に励みながら、4年前に創業した株式会社ABABAの代表取締役として、世の中に役立つサービスを提供し続けています。

そして2024年8月には、世界を変える30歳未満の日本人30人を選出する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」の1人に選出されました。

浪人したから起業のつらさも乗り越えられる

そんな久保さんに浪人してよかったことを聞くと「浪人のつらさを下回ることは、のちの人生ではないと思えること」、浪人して変わったことに関しては、「精神面が強化されたこと」と力強く答えてくれました。

「浪人の1年は、今後の人生において、間違いなくプラスになったと思います。起業してからもきついことはたくさんありますが、それでも浪人時代を経験したおかげで、あのときに比べれば楽だろうと、精神力を鍛えることができました。起業してからのハードシングス(困難)は、全部余裕に感じられています」

「『浪人経験者は起業したほうがいい』と言いたいくらいですね。僕自身は浪人していなかったら、起業していないと思います。ストレートで神戸大に受かっていたら、サラリーマンになっていたと思うのですが、浪人したおかげで、関大や岡大に行って応援してくれるたくさんの人に出会えて、起業することができました。浪人したことが今の人生につながっていると思います。

どんな人生になっても、自分が選んだ道を正解にしていくだけだと思います。今しんどい人も、悩んでいる人もいるかもしれないけれども、それを正解にするのは自分なので、いつか必ず正解になると思って頑張ってほしいですね」

どんな道でも自分次第で変えられる

浪人で人生最大の挫折を経験したことを生かし、大きな成果を挙げた久保さんの心のこもったメッセージからは、浪人の失敗を経験したからこそ身につけたであろう、人の痛みをわかろうとする姿勢が伝わってきました。

久保さんの浪人生活の教訓:どんな道を選んでも、自分次第で正解にできる

濱井 正吾:教育系ライター

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