「リスキリングは必要?」と思う人の残念な"誤解" 「最近忙しいので……」と断るのはもったいない
東洋経済オンライン / 2024年9月29日 8時0分
急速な技術革新やグローバル化により、ビジネス環境が劇的に変化している。そのため「既存のスキルだけでは通用しなくなる」という危機感が生まれ、「リスキリング(Reskilling)」の重要性が叫ばれるようになった。
【画像で確認】話題によく上る「リスキリング」、実はどういうもの?
リスキリングとは、経済産業省の定義によれば「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」とある。
政府も「人への投資」に積極的で、リスキリングを進める個人や企業を支援する方針を掲げる。
一方、現場では疑問の声も聞かれるようになってきた。「本当にリスキリングは必要なのか?」「惰性でこなすだけでは意味がないのでは?」という声だ。確かに、リスキリングに時間を取られすぎて本来の業務に支障が出ては本末転倒である。
そこで今回は、そもそもリスキリングとは何か? リスキリングに対する誤解や、本当に必要なのは誰なのかについて解説する。経営者や人事担当者はもちろん、キャリアアップを目指すすべての人は、ぜひ参考してもらいたい。
リスキリングの義務づけでモチベーション低下?
「わが社ではリスキリングを義務づけられてます。でも惰性でこなすだけだと意味がないと思います」
このように言うのは35歳の中堅社員だ。当面の目標は課長に昇格すること。目先の仕事に集中して会社に貢献したいのに、リスキリングを強制されて業務に支障があるという。
「そもそもリスキリングって、50歳以上の人が転職しやすいようにする学び直しのことでしょう? 私はリスキリング対象外なので、強制ではなく任意にしてほしい」と強く訴える。
ほかの会社でも、同じような理由で不安を覚える人がいた。56歳の課長経験者だ。55歳の筆者と同世代である。
「ついにリスキリングを強制された。いよいよこの会社にいられなくなるのだと確信しました。2年前に10歳年下の部下に課長職を奪われてから覚悟はしていましたが……」
会社からリスキリングを義務づけられてから、仕事に対するモチベーションが著しく下がっていると言う。
4種類の「学び直し」について覚えよう!
このように現場でコンサルティングをしていると、「学び直し」について誤解している人がとても多いと感じる。
確かにリスキリングの目的の一つに、異なる産業間の労働移動を促すことがある。しかし、もっと長期的視点で考えるべきだ。当然だが「リストラ前の準備」として学び直しをさせることをリスキリングとは言わない。
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