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ストロング系「1日10缶男」断酒後に体に起きた異変 アルコールから離れても、一件落着とはならずに…

東洋経済オンライン / 2024年9月29日 13時5分

かつて1日10缶もストロング系飲料を飲んでいた筆者。アルコール依存症と診断された後は一滴も酒を飲まない生活を続けていますが、断酒したことで、体には新たな"異変"が起きることになったといいます(筆者撮影)

前回の記事(「ストロング系」毎日10缶飲んでた男の驚きの出費 「さすがに、詰んでるな…」計算して天を仰いだ)では筆者がかつて毎日10缶、ストロング系缶チューハイ(以下、ストロング系)を飲んでいたこと、その数年後には健康診断で「γ-GTP 2410(通常は40〜60)」という数字が出たことをお伝えした。まだ、30歳にもなっていないのだから、ロクでもない話だ。

【画像5枚】酒断ちに成功も、身体は新たな"依存先"を探して…

そして、医者にアルコール依存症と診断されて以降、一滴も酒を口にしなくなった筆者だが、だからといって健康的な生活を送れているわけではない。断酒したことで、体が他に依存対象を求めたのだろうか。異常なまでに糖分を摂取したくなってしまうようになったのだ。

散財癖のおかげで、暴食は防げた学生時代

改めて振り返ると、学生時代、親に学費も家賃も払ってもらっていたが、バイト代が入れば古本、CD、レコードに溶かしていた。それでも、毎晩レンタルDVDをTSUTAYAで借りて見たいし、もっとiTunesに音楽を保存したい。

そこで、食費を削ることにした。朝起きたら講義の始まる30分前のため、朝食なんて食べる暇なく大慌てで大学に行き、昼は学食か売店で300〜500円程度の弁当を食べる。十分安いがそれでも節約したいときは、自宅から炊いて冷凍したご飯を持ってきて、それをサークル室のレンジで温めて、コンビニのホットスナックコーナーの揚げ物をおかずに食べていた。しかし、さすがに後輩たちから哀れみの目で見られたため、おにぎりとフライドチキンを食べるようにした。それで、300円以下だ。

【画像5枚】「中島らもや吾妻ひでおの本に書いてあった通りだ!」 ストロング系を毎日10缶飲んでいた筆者。幸いにも断酒に成功するが、身体は新たな"依存先"を探して…

そして、晩は可能な限り深夜に食べる。というのも、夜遅くに食べてすぐに寝ることで、体内での食べ物の消化のスピードが遅くなるのか、日中空腹感に襲われることがないのだ。そこで、夜はカップラーメンやコンビニやオリジンで500円以下の弁当(当時は結構あった)をアルコール度数37.5%のウォッカで流し込むようにしていた。

当然、体に悪そうなことをしている自覚はあったが、それでも金がないので深夜の食事にすべてを託していた。食費を削ればもっと本が読めるし、見たことのない映画も見れるし、新しいバンドを発見できる……。サブスクリプションサービスがない時代は、とにかく能動的にインプットすることが重要だったのだ。食事は二の次で、すでに健康的とは言えない食生活だったが、良くも悪くも筆者の散財癖のおかげで暴食は防げた。

社会人になり、ストレスの吐け口が「食事と飲酒」に

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