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「太陽の正体は?」宇宙には"2つの面白さ"がある 「月、宇宙人、火星移住…」東大宇宙博士の話題書

東洋経済オンライン / 2024年10月5日 12時0分

忙しくても読み進められるようにと、各テーマが1日15分ほどのスキマ時間で読める分量になっているのもありがたいところ。

数式のたぐいもほぼなく、平易な文体で書かれているため、気軽にスラスラと読み進めることができる。だから、宇宙に興味を持った子どもと一緒に読んでみてもいいかもしれない。

ここでは「超基本編」の「よくある10のQ&A」のなかから、いくつかを抜粋してみたい。

まず大切なのは、宇宙のココを押さえておけばOK!ということをざっくり知ること。そうすれば、もっと広く、深く知りたくなる。

すなわちそれが、「宇宙の醍醐味」だというのである。

地球は何でできている? 生き物はいつ誕生したの?

その名のとおり「球」状の形をしている地球は、簡単にいえば宇宙に浮かぶ岩石のかたまり。

表面は「地殻」という岩石の殻でできており、地下には「マントル」という地殻とは異なる岩石があり、中心部には金属の「核」がある。

つまり地球は、卵の「殻」「白身」「黄身」のようなつくりになっているということだ。

地球の表面は約70%が「海」で覆われ、そこにはたくさんの魚や生き物がいます。
残りは「陸地」で、山や川、森林、草原などの自然が広がり、ここにもたくさんの生き物がいます。私たち人間は、陸地のごく一部に街をつくって暮らしているわけです。
地球上で最初の生命が誕生したのは、約40億年前と考えられています。(25ページより)

海で育まれた生命は多種多様に変化し、やがて光合成を発明した種によって酸素がつくられるようになった。人間が安全に暮らしていられるのは、太古の生命のおかげだということだ。

そんなところからもわかるように、「生命の進化」は「地球環境の変化」をもたらし、「地球環境の変化」はさらなる「生命の進化」を促した。

いわば地球と生命は互いに影響を与え合いながら、現在までたどり着いたといえる。

太陽はなぜあんなに明るく暖かい? エネルギー切れは?

「太陽」から届く「熱」は大地や海、私たちの体をあたためてくれ、「光」は地上を明るくしてくれる。また、植物が光合成をするためにも欠かせない。

そんなところからもわかるように、太陽は地球にとって非常に重要な星なのである。

もしも太陽がなくなったら、地球は宇宙を漂う冷たい岩石の塊になってしまうので、考えただけでも恐ろしい話だ。

そんな太陽の正体は、なんと「ガスのかたまり」です!
「ガス」と聞くと「ふわふわ」したイメージを抱くかもしれませんが、太陽は大量のガスが凝縮してできていて、とてつもなく重たいのです。太陽系の他の天体をすべて集めても、太陽の重さの1%にも及びません。
こんなにも重たいので太陽の中心部には強烈な力がかかり、そこで「特殊な反応(核融合反応)」が起きることによって、光や熱などのエネルギーが生み出されています。単にガスに火がついてメラメラと燃えているわけではありません。(27〜28ページより)

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