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「集中力向上」誰にでも効く"身も蓋もない"特効薬 けっして「気合や根性」で高まるものではない

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 16時30分

誰にでも効果のある「集中力アップ」の方法を紹介します(写真:Ushico/PIXTA)

「どうして、こんなに集中できないんだろう?」とモヤモヤしたり、すぐに集中が切れて、ついダラダラとしてしまうのをなんとかしたいと思ったりしている人は多いのではないでしょうか。

そんな悩みを解消する手立てとして、脳内科医で医学博士の加藤俊徳氏は、「脳のしくみ」を理解し、それを正しく使いこなすことが、集中力アップのための、最速で確実な方法だと説きます。

本稿では、加藤氏の著書『結局、集中力が9割 脳のプロが教える 誰でも集中力が最大化する方法』から、一部を抜粋・再構成して、今すぐ簡単に集中力を高める方法をお届けします。

「集中力」は「気合や根性」の産物ではない

次のようなことに心当たりはありませんか。

「難しい本を読み始めると、すぐに眠くなってしまう」

「2時間勉強を続けるのは、耐えられない」

「休み明けは集中力が途切れがちで、なかなか仕事モードに入れない」

「上司に『これをやってほしい』と振られた仕事ほど、なかなか集中できない」

「自分は夜型人間だから、朝は調子が出ない」

「テレワークだと、誘惑が多くて集中できない」

集中力が続かず、「すぐに飽きる」「違うことをしたくなる」「気が散る」「ついダラダラする」と悩んだことはないでしょうか。

一方で、こんな経験をしたことはありませんか。

「ゲームに熱中していたら、あっという間に2時間過ぎていた」

「夏休みの最終日、手つかずの宿題を1日で片づけることができた」

「大好きなミュージシャンの曲なら、何時間でも聴いていられる」

「静かな場所で仕事や勉強をするより、カフェに行ったほうがはかどった」

「十分な睡眠が取れている日は、頭がすっきりして集中できる」

「自分には集中力がない」と思っている人でも、時間を忘れて没頭したり、短い時間で結果を出した瞬間があるはずです。実は、集中力のない人はいません。誰でも、集中力を持っているのです。自分は集中力がないと思っているかもしれませんが、それは間違いです。

先ほど書いたように「好きなゲームには集中していた」ということだったり、誰でも「大好きなドラマは没入して観た」「おいしいものを夢中で食べた」など、何かに集中したことはあるからです。

それなのにどうして、「集中できるときと、できないとき」があるのでしょうか。どうして、「あの人は勉強に集中できるのに、自分はできない」といった個人差が生じるのでしょうか。その理由は、「脳のしくみ」にあります。

「集中力がない」と悩んでいる人は、「気合さえ入れば、集中できるはず」「やる気があれば、何時間でも作業できる」と、集中力を気持ちの問題として考えがちです。ですが、その前提が間違っています。

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