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「集中力向上」誰にでも効く"身も蓋もない"特効薬 けっして「気合や根性」で高まるものではない

東洋経済オンライン / 2024年10月6日 16時30分

ここでは、その秘密のひとつをお伝えします。それは、「脳にはクセがある」ことです。

私たちの脳は、「どんなときでも集中力を引き出せる」「誰でも、同じように集中できる」わけではありません。脳には、「こういうときは集中力を発揮できるけれど、こういうときは発揮できない」というクセがあります。この脳のクセが集中力に大きく影響しています。

脳のクセには、2種類あります。

● どの人も共通に持っている人間の脳のクセ……「脳の特性※」
※特性:特有の性質

● 習慣、体験など成長過程(幼少期を含む)で身についた、その人固有のクセ……「脳の個性」

の2つです。集中力を高めたいなら、「脳の特性」と自分の「脳の個性」を知ることです。

(脳の特性)「脳はどういうときに集中力を発揮するのか」

(脳の個性)「自分にはどういう得意、不得意があり、何をしているときに集中できて、何をしているときに集中できないか」
 
 この2点をよく知ることが大切です。

脳の特性

まず、脳の特性について。たとえば、次の例はすべて脳の特性になります。

・目的がはっきりするほど、集中できる

・平均8時間寝たほうが集中できる

・ほめられると喜ぶ

・「締め切り」を決めたほうが集中できる

・数字でくくると認識しやすい

・運動習慣のある人は、ない人より集中できる

続いて、脳の個性について。

脳の個性

「脳の個性(脳個性)」とは簡単にいうと、その人自身の「得意、不得意」「好き、嫌い」のことです。「得意、不得意」「好き、嫌い」は人それぞれで、それを決めているのは脳です。

「ごほうび」の設定次第で集中力が加速する

私は、20年来、MRI脳画像を用いて脳個性診断をしてきました。その結果から、その人が「今までにどんなことを、どれだけしてきたか」によって、脳の成長のしかた、成長の度合いが変わることがわかりました。脳の働きには、その人の人生体験があらわれているのです。

「スポーツをしているときは集中できるけれど、椅子に座って本を読むのは苦手」

「ゲームだったら何時間でも集中できるけれど、仕事だとすぐに気が散る」

「先生の話を聞くより、教科書をひとりで読んだほうが勉強に集中できる」

など、人によって「このときは集中できるけれど、このときはできない」といった得意、不得意があります。この得意、不得意をつくっているのは、その人の人生体験です。

「脳の個性」を理解しても、それを高めるのには時間がかかります。ですから、「脳の特性」を考慮した、集中力の上げかたを1つご紹介したいと思います。脳の特性にそっていれば、条件を整えるだけで、誰でも、すぐに、集中力をあげられます。

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