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ハリスもトランプも「米国に好ましくない選択」だ ジョン・ボルトン元大統領補佐官に聞く【後編】

東洋経済オンライン / 2024年10月11日 8時1分

――トランプ氏が負けた場合、共和党を元の軌道に戻すキーパーソンは?

キーパーソンは1人ではない。未来に向けたアイデアを持った人材がたくさん出てくるだろう。2016年と2024年の共和党予備選で戦った候補者が何人もおり、それ以外にも多くの新進政治家がいる。共和党の強さは、レーガン大統領の時代から一貫して、「アイデア(着想・考え・思想)の党」であることだった。候補者の「キャラクター」ではない。

だが、トランプ氏の選挙戦へのアプローチ法は「キャラクター」だけだ。「トランプ」という個性、それに尽きる。政策ではない。彼の問題はそこにある。

共和党が国政・外交問題にどう対処していくべきかについて、今後、党内で侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論が展開されることだろう。

――2028年の大統領選で期待できそうな共和党の候補者はいますか。

有望な人材は数多いが、これという「推し」はいない。幸運にも、そのうちの多くの人々に会う機会を持てた。もちろん、候補者らについて私見はあるが、次期大統領選に出馬するかどうかを決めるのは彼ら自身だ。多くの人が出馬を真剣に検討してくれると、確信している。

肥田 美佐子:ニューヨーク在住ジャーナリスト

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