集中力を上げるために必要な「たった5分」の習慣 人間の脳は「動かないと集中できない」しくみに
東洋経済オンライン / 2024年10月13日 16時0分
集中力の高い人は、「つい、タバコを吸ってしまう」「つい、スマホを見てしまう」など、「つい、◯◯◯して時間をムダにする」ことがありません。その理由は、「◯◯◯する時間をつくらない」(スマホを見る時間をつくらない/スマホの電波の圏外で仕事をする)ことを意識しているからです。
時間の使い方が上手な人は、一般的に集中力が高い傾向にあります。多くのタスク(やるべき仕事・作業)があったとしても、自分が定めた時間内に終わるよう、集中力を保つことができます。
「この時間帯にはこれをして、この時間帯にはこれをする」など、時間を自分でコントロールするのが上手です。
みなさんは、「なんとなく1日が終わってしまった」「今日、何をしていたんだろう……」「やる予定だったことが、ぜんぜんできなかった」といった、ムダな時間を過ごしていませんか。
時間は有限で、過ぎ去った時間は2度と取り戻すことができません。お金を積んでも時間を買うことはできません。それなのに大切な時間を浪費しているのは、「脳の働きに合わせた時間の使い方」をしていないからです。
「どのように時間を使うか」「どの時間に何をするか」によって、集中力は変わります。
人間には概日リズムがあるため、脳は、朝起きてから夜寝るまで「一定のレベルで覚醒している」わけではありません。脳が活発に働いて集中しやすい時間帯(ピークタイム)もあれば、働きが鈍くなる時間帯(アイドルタイム)もあります。
ピークタイム(脳の働きがよくなる時間帯)とアイドルタイム(脳の働きが鈍くなる時間帯)に合わせて時間割を決めていくと、仕事も勉強もはかどります。
一般的には、朝、きちんと脳を覚醒させると、「昼前にピークタイム」を迎えることができます。そして夕方まで維持できます(夕方以降はメラトニンが分泌されて脳は休息モードに入ります)。
私も、概日リズムを踏まえて、「朝」を起点にその日の時間割を考えています。「優先度や重要度の高い仕事は午前中」に行い、「20時以降はできるだけ仕事をしない」ように心がけています。
現在、ピークタイムが午後に来ている人は、午前中にピークタイムを移動させることで、もっと長く集中できる脳になれるはずです。
人間の脳のしくみは「動かない=集中できない」
私が医学部合格に向けて勉強をしていたとき、「なかなか集中力が上がらない(勉強の成果も上がらない)」と感じた時期がありました。原因は、「運動不足」でした。
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