集中力を上げるために必要な「たった5分」の習慣 人間の脳は「動かないと集中できない」しくみに
東洋経済オンライン / 2024年10月13日 16時0分
また、右足を上げると左脳の前頭葉を、左足を上げると右脳の前頭葉を刺激するので、バランスよく脳を使うことができます。それでは集中力を上げるウォーキングのポイントについて見ていきましょう。
◎目的を持って歩く
「犬の散歩をする」「買い物に行く」「お気に入りのカフェに行く」など、歩く目的や動機を決めましょう。動機が決まっているほうが脳に刺激を与えることができます。
また、「散歩の途中に青色のものを見つける」「個性的な看板広告を探す」といったテーマを設定すれば、注意深く周囲を観察するようになるため、視覚系脳番地がよく働くようになります。
散歩の時間は、私にとって「ひらめきタイム」でもあります。1日の予定、昨日やり残したこと、研究課題などを頭の中に入れて歩くと、新しい発想や問題解決のヒントに気づくことがあります。
◎毎日1時間歩く
歩行量は、1日約1時間(歩数なら約6000歩、距離なら4〜5㎞)が目安です。私の場合、「1日当たり4.5㎞以上」歩くように心がけています。個人的には、3㎞以下の日が続くと「やる気が起きない」「集中できない」「発想力が落ちる」「眠りが浅い」など、脳の働きが鈍くなります。
「たった5分」歩くだけでも、集中力は回復する
ただし、歩き慣れていない人が、最初から長い距離を歩くと体に痛みが出るので、「毎日継続して歩ける距離」を自分で見つけることが大切です。持病のある人は主治医に相談して、適切な量(時間・歩数・距離)を見つけるといいでしょう。
「集中力がなくなってきたな」と感じたら、「5分程度、歩く」だけでも効果があります。
◎歩く時間帯を意識する
歩く時間帯によって、脳番地の働き方を変えられます。
・朝……脳を覚醒させる
午前9時までに脳を覚醒させると、脳が正しいリズムで働くようになります(前述した概日リズム)。基本的には昼や夜より、「朝の散歩」がおすすめです。私も朝、散歩をしています。
・昼……気分転換をする
仕事をしているときは、おもに理解系脳番地を使っていますが、昼休みに散歩をして運動系脳番地を使うと、仕事で使っている脳番地を休めることができます。
・夕方(16〜18時)……リラックス
仕事終わりで脳が疲れているときは、人混みや店が乱立している場所を避けて歩いたほうが、脳に入る情報量を減らせるので、リラックスできます。
いかがでしょうか。脳の機能を高めるために、簡単にできる方法をいくつか紹介しました。できることから、チャレンジしてみてください。
加藤 俊徳:医学博士/「脳の学校」代表
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本企業のオフィスは「衝撃的だった」…世界3位の経済大国・ドイツ人が日本出張で見た"非効率な光景"
プレジデントオンライン / 2024年10月15日 8時15分
-
「すぐにサボる人」じつは意志が弱いわけではない 「脳のオンとオフ」を切り替える簡単なコツ
東洋経済オンライン / 2024年10月8日 17時0分
-
「低血圧は朝が弱い」は大間違い…睡眠のプロ「起床直後に体と脳を"活動モード"にさせる3つの方法」
プレジデントオンライン / 2024年10月8日 15時15分
-
朝時間を身支度と通勤時間でつぶすのは三流…一流が朝イチの冴えた頭で取り組んでいる"仕事の種類"
プレジデントオンライン / 2024年10月2日 8時15分
-
よく眠れる人にはどんな特徴が? 「睡眠の質が高まる」4つの習慣
PHPオンライン衆知 / 2024年9月18日 11時50分
ランキング
-
1もうタイトルからして「地上波いいんすか?」 衝撃的内容だった2024夏ドラマ
マグミクス / 2024年10月14日 20時10分
-
2ワークマンで見つけたらラッキー「1000円台のファーマルシェバッグ」 ふわふわがカワイイ使い勝手抜群バッグ
Fav-Log by ITmedia / 2024年10月15日 6時20分
-
3「日本の観光が危うい」と懸念される2+1要素 観光学者が感じている「観光消滅」へ足音
東洋経済オンライン / 2024年10月15日 11時40分
-
4永谷園のお茶漬けの素で作る鍋がウマいらしい リュウジさんのレシピ試してみた
おたくま経済新聞 / 2024年10月14日 18時0分
-
5“一般家庭”から「超エリート進学校」に進んだ女性が感じた格差の正体「イジメられすらしない」
日刊SPA! / 2024年10月15日 8時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください