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仕事の無理難題「できる」に変える2つのステップ 「原価半減プロジェクト」成し遂げた筆者が伝授

東洋経済オンライン / 2024年10月16日 16時0分

壁にぶつかったとき、ブレイクスルーを引き起こすには?(写真:Chormuang/PIXTA)

「一生懸命頑張っているつもりなのに、なかなか成果が出ない」「目の前の仕事が片付かないまま、次の仕事がどんどん山積みになっていく」「同じ失敗やミスを繰り返してしまう」――。

社会人であれば、このような悩みに一度はぶつかったことがあるのではないでしょうか。

真面目で一生懸命な人ほど、こうした不安や焦りを抱えがちです。ムダな時間・手間・ストレス取り除き、効率良く成果を最大化するためにできる仕事術をトヨタグループで体得した森琢也著『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』より、一部抜粋・編集してお伝えします。

「できない」を「できる」に変える

いまや多くの企業に変革が求められる時代です。みなさんが担当している業務においても、ドラスティックな改革やカイゼンを求められることが多くなっているかもしれません。

【図で解説】ミスを減らす、なくすトヨダの「問いの3段話法」

こうしたお話をするときに、いつも私が思い起こすのが、トヨタグループでの「原価半減プロジェクト」です。私がトヨタグループで働いていたとき、担当する自動車部品の製造原価を「現状の半分に引き下げる」プロジェクトに取り組んだことがありました。

過去、先人たちも必死に原価管理に取り組んできた製品に対して、そこからさらに半減を目指すなんて「絶対に無理!」と思ったものです。

仕事をしていると、こうした一見、無理難題と思える事案をクリアしなくてはならないことがあります。そんなとき、従来型の改革やカイゼンの考え方ではとうてい太刀打ちできません。

従来の発想の延長線上で考えていては、壁にぶつかり、どうしても行き詰まってしまう、ブレイクスルーをどう引き起こせばいいのか……。そんなときに実践していただきたい2つのステップを説明します。

・STEP 1 あえて極端な制約条件を設定してみる

みなさんが働いている職場でも、これまでを振り返ると、絶対無理と思えるような条件の中で仕事をこなさなければならないときはあったはずです。納期がタイトすぎる、マンパワーに対して仕事量が膨大、まともに考えていてはどうにも打開策やアイディアが思い浮かばない……。

そんなときは、あえて無茶苦茶な制約条件を設定して、従来にない発想を引き出してみます。

思い返してみると、トヨタグループの「原価半減プロジェクト」は、「極端な制約条件」が設定されたケースでした。担当者たちは不可能と思われた制約条件があったからこそ、最終的に原価半減に成功したともいえます。

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