わが子の「体験格差」に悩むシンママを救ったもの 習い事や旅行、アクティビティは贅沢なものか
東洋経済オンライン / 2024年10月22日 8時20分
「例えばバレーボールやボーイスカウトなどは、試合やイベントの出演になると長時間の付き添いになります。練習も多いチームなので、旅行の日程を組むのもなかなか難しい。みんなが行きたいところにそれぞれ連れていってあげたくても、叶わないのです」(三平さん)
現状は長男・長女が習いごとやアクティビティ体験することを優先させており、それも金銭的にも負担が少ない道のりを模索し続けている。たしかに今は貯金があるのでやりくりできているが、食費や教育費などこれからさらに出費がかさめば、悩ましくなることもあるだろう。
だからこそ仕事をしているあいだも、ひとり親支援の情報サイトは常にチェックして、サポートしてもらえるあらゆるものを検討していた。
情報を探すなかで、三平さんは今回の「こども冒険バンク」の存在を知ったそうだ。
「これまでのひとり親支援制度は、フードバンクをはじめとした医療や食料などの物的な支援が多く、体験の支援はそう多くありませんでした。今回のこども冒険バンクのような体験プログラムは、今まで目にしたことがなかったので、見つけたときにはうれしかったです」
同法人が提供する「こども冒険バンク」は、企業とのコラボレーションにより、現在はスシローやJAL、探究学舎など18社約1700枠の体験が集まっている。内容はさまざまで、工場見学や博物館、お仕事体験などがある。
対象はさまざまな要因によって体験が不足しがちな家庭で、経済的に厳しい世帯年収が400万円以下の世帯、ひとり親・実質ひとり親世帯に提供される。事前に同法人に申請が必要で、審査を通った家族を無料で招待している。
いざ「ロマンスカーミュージアム」へ
8月26日、家族が足を延ばしたのは、神奈川県海老名市。目的地は小田急電鉄株式会社が運営する「ロマンスカーミュージアム」だ。
10時の開館前には、夏休み最終日を満喫しようと張り切る親子が押しかけ大行列。コロナ禍を経て、リアルな体験が復活してからは、土日を中心に大盛況だという。
待ち合わせの場所に、三平さん親子も到着。3人の子どもは元気よく人懐っこく、筆者に「今日はずっと楽しみにしてきたんだ。みんなで遊べるのは久しぶりで、何日も前からカウントダウンしていたんだよ」とうれしそうに話してくれた。
子どもを自由に遊ばせられる空間に足を延ばすことそのものが、母親の息抜きにもなるのだろう。三平さんも「今から入るのが楽しみでしかたないです!」と顔をほころばせる。
のびのびとできる時間と空間がある
この記事に関連するニュース
-
【ふるさと納税寄付の受付開始】奈良県天理市と連携し困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」の支援を実施
PR TIMES / 2024年10月10日 15時57分
-
“親の低収入”が子に連鎖…年収130万円の30代男性、女手一つで育ててくれた母を恨まずにはいられない「切なすぎる理由」【FPが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月6日 10時45分
-
フローレンス、初の九州サテライトオフィスを福岡市に開設
PR TIMES / 2024年10月5日 17時40分
-
北海道フードバンクネットワーク(加盟9団体)が子育て世帯830件へ食品配布!一斉アンケートにより生活苦の現状をより多くの企業・自治体・市民へと届けるための調査を実施<10月~12月>
PR TIMES / 2024年10月3日 16時45分
-
「こども冒険バンク」にフォレストアドベンチャーが初の自然体験を提供
PR TIMES / 2024年10月2日 18時45分
ランキング
-
1冷水シャワーの驚くべき効果!パーソナルトレーナーが語る1カ月の体験から見えてきたもの
よろず~ニュース / 2024年11月1日 7時30分
-
2水虫がある人は「メラノーマ」に気をつけたい…30%は足裏に発症する
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月1日 9時26分
-
3食品の値上げが続く…食費を節約する鉄則5つ
オールアバウト / 2024年11月1日 11時30分
-
4男性は家事「ほぼしない」割合高く 労働時間の長短関係なく
毎日新聞 / 2024年11月1日 11時45分
-
5ラブホ街のニュース映像に「あ、パパだ」。娘の一言で“凍りついた食卓”のその後
日刊SPA! / 2024年10月30日 15時52分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください