「ギスギス夫婦」が離婚する前に知っておきたい事 「価値観の不一致」を受け入れられなくてもいい
東洋経済オンライン / 2024年10月25日 19時0分
研修の企画・講師を年200回、トータル2000社、累計2万人を超えるビジネスリーダーの組織づくりに関わってきた組織開発コンサルタント・高野俊一氏による連載「上司1年目は“仕組み”を使え!」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。
部下が言うことを聞かない、パワハラ・セクハラが横行している、メンバーにやる気がない、そんな問題ある組織をさまざまな「仕組み」によってよみがえらせてきた、組織運営のプロである筆者が「家族」という扱いの難しい組織をうまく運営する方法をお伝えいたします。
夫婦で価値観が合わない!
多くの家族において、「夫婦で価値観が合わない」という場面は、枚挙にいとまがありません。
家族にお子さんがいる場合、子育てをどうするかという問題はその代表例でしょう。子どもの進路は夫婦の最重要テーマですから、お互い簡単には引き下がれません。たとえば以下のような問題で意見がぶつかってしまいます。
・受験をするのかしないのか
・公立の学校にするのか私立にするか
・勉強に力を入れるかスポーツか、はたまた芸術か
・習い事はさせるか、させ過ぎないか
・子どものやりたいことをさせるか、親がいいと思うものを与えるか
しかも厄介なのは、それらすべてに、お金の問題が絡むことです。
そのため、家計のやりくりをどうするか、お金の使いどころの優先順位をどこに置くべきか、そんなふうにして、夫婦の価値観のズレが浮き彫りになってしまうのです。
こうした夫婦の価値観の不一致は、子育てのような大きなテーマにとどまりません。以下のような、ほんのささいな日常の出来事でも、夫婦の価値観の不一致は現れてきます。
・トイレは立ってするのか座ってするのか
・お風呂の温度は何度が最適か
・みそ汁の味付け、食べる順序、健康への配慮度合い
離婚の危機は毎日毎時間、毎秒ごとに訪れる
問題はそれだけではありません。価値観はそのときの気分によっても変化するのです。
たとえば、旦那さんであるあなたが「今日は外食にしようか」と言ったとします。しかし、それは奥さんの受け取り方はさまざまです。
・「私は外食が好きだから嬉しい」なのか
・「食事を作るのも洗い物もしなくていいから嬉しい」なのか
・「せっかく自炊しようとしてたのに、私の料理はイヤなの?」なのか
・「あなたの健康が心配」なのか
・「お金使いすぎじゃない?」なのか、
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