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「ギスギス夫婦」が離婚する前に知っておきたい事 「価値観の不一致」を受け入れられなくてもいい

東洋経済オンライン / 2024年10月25日 19時0分

ビジネスでは優れたチームをつくれるリーダーが、夫婦になると難しい理由がここにあります。

ビジネスでは理念を掲げ、ビジョンを示し、価値観の合う人を増やし、そうではない人に降りてもらうという定石のアプローチが、夫婦では通用しないのです。

子育てのような大きなテーマの場合には、子育ての理念や方針を話し合って合意をしていくアプローチは大変有効だと思いますが、離婚の原因となるような、日常の細かな価値観の不一致は、理念やビジョンでは解消できません。

トイレを立ってするのか、座ってするのか、という問題は、理念やビジョンの問題ではないのです。

では、どうしたらいいのでしょうか。

私は、「価値観が異なるときの5つの態度」を選んでもらうことを推奨しています。

価値観が異なるときの5つの態度

私自身が、コーチングのなかで学んだことなのですが、価値観が異なると感じる人に出会ったときに、どういう態度を取るべきか、それには5つの態度があるといいます。まず最初の3は以下です。

レベル1「否定する」
レベル2「疑う」
レベル3「受け入れる」

価値観が合わないときに、否定する、疑うというのは、ありがちな態度だと思います。

「なんでうちの妻はああなのかな」と疑ったり、「あいつの考え方はおかしい」と否定したりする。

ありがちですね。

「受け入れる」というのもよくわかる態度でしょう。

奥さんの考え方を甘んじて受け入れ、妥協する。奥さんがイヤがるならその行動をやめる。奥さんが喜ぶからそうする。そうやって、相手の価値観を受け入れる。とても尊い姿勢だと思います。

レベル3でもすでに相当に徳の高い態度でしょう。

では、レベル4、5は何だと思いますか?

ちょっと考えてみてください。

価値観が違うわけですから、「受け入れる」という態度は最上位にも思えますが、それよりも上の態度があります。

この態度が思いつかない、ということが、私には日本の夫婦のうまくいかない大きな要因だとも思えます。

「受け入れる」よりも「〇〇」が大切

では、レベル4はなんなのでしょうか。

レベル4「喜ぶ」

そう、価値観が合わないことを喜ぶのです。

私は、これを初めて聞いたときに、とても驚きました。

価値観が合わないなら、それを受け入れるか受け入れないか。その2択しか発想になく、受け入れられないなら疑ったり否定したりして、相手に変わってもらうか、関係を絶つか……そんな世界観にいたことに気づかされました。

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