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わずか1週間で閉店「りゅう社長」"撤退劇"の真相 「話題作り?」との声もあったが実際は全然違った

東洋経済オンライン / 2024年10月25日 8時30分

「令和のラーメン店主」という独自のマーケティングでSNSで高い知名度を誇るりゅう社長。そんな彼が、浅草店を出店→わずか1週間で閉店→今度は鎌倉にオープン…と、訳のわからない出店攻勢で界隈を騒然とさせている。一体何があったのだろうか?(筆者撮影)

池袋駅西口でオープン以来快進撃を続ける「油そば 鈴の木」。駅から続く都道441号線沿いで、8年間で11軒ものお店が閉店した「ラーメン屋の墓場」と呼ばれた物件で大成功を収めたお店である。

【画像10枚】浅草で「1杯1000円」で出していた「とびっこ東京」はこんな感じ

「出店→閉店→また出店」謎の行動に界隈騒然

店主である“りゅう社長”(株式会社一丸共創ダイニング)はSNSや動画で見ない日はないほど話題を集め、「日本一アンチの多いラーメン屋」として知られる。

「美味しくなかったら全額返金」「コンビニ商品持ち込みOK」「美味しかったらもう一杯」「ゾロ目が出たら1万円」「トゥクトゥクで無料送迎」など奇想天外な企画を次々に打ち出し、ネット上の話題をさらっていった。

まさに「令和のラーメン店主」という今までになかったマーケティング手法で、池袋西口の人気店の名をほしいままにしている。小さなサングラス、奇妙な動きでおなじみで、そのサングラスは全国各地の「ドン・キホーテ」で発売され、大ヒットした。

【画像10枚】「出店→1週間で閉店→また出店」…。"日本一アンチの多いラーメン屋"として知られるりゅう社長、ラーメン界隈を騒然とさせた撤退劇の裏側はこんな感じだった

そんなりゅう社長が今年8月、東京・浅草に新店舗「とびっこ東京」をオープンした。突然の新ブランド発表に驚き、ラーメン業界内でも話題沸騰。筆者も早速取材にと思っていたのもつかの間、オープンから1週間で突然の閉店が発表された。

そしてそこから1カ月、今度は神奈川・鎌倉で「とびっこ東京」が復活した。全く訳のわからない出店攻勢にネット上は騒然となっている。いったい何があったのか、りゅう社長を早速取材した。

“半テイクアウト”スタイルの店舗を考案

りゅう社長は今年の1月から6月までは話題作りに集中し、ネット上での活動に専念していた。その後、7月から12月の間に新店舗を出すことを決めており、1店舗ないしは2店舗の出店を計画していた。

新店舗の物件を探していく中で、いい立地だと当然賃料が高くなかなか条件に合ってこない。さらには、探していた20坪レベルの物件がなかなか出てこない中で、5坪レベルの小さな物件はたくさん出てきていた。ここで思い出したのが去年初めて出場したラーメンイベント「大つけ麺博」での経験だった。

ブースでラーメンを作って渡し、お客さんが好きな席で食べるというスタイルを「大つけ麺博」ではじめて体験し、この“半テイクアウト”的なスタイルが面白いと考え、いつかのビジネスのヒントにしたいと考えていた。

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