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日本企業は倫理資本主義を実践できるのか? エシックス(倫理)と資本主義を考える(3)

東洋経済オンライン / 2024年10月29日 10時30分

名和:それが循環構造ということですね。日本社会は「インダストリー4.0」をはじめ、ドイツから多くのことを学びました。

たとえば日本経済団体連合会は、政府とともに4.0より1つ進めた「Society 5.0」という新しいコンセプトをつくりました。ですが、現実の社会ではドイツと真につながっているとは言えず、単にインダストリー4.0をコピーしただけにも思えます。これは残念なことです。

まずはドイツとつながり、ドイツから学ばないといけないし、日本の考え方をドイツに循環させることができるかもしれません。ビジネス、政府、そしてもちろん教育のレベルでも、日独で協働する。その意味で言うと、日独を行き来されているガブリエルさんは希望の存在ですね。

※第4回は、11月5日を予定しております。

(翻訳・構成:渡部典子) 

マルクス・ガブリエル:哲学者、ボン大学教授

名和 高司:京都先端科学大学ビジネススクール教授、一橋ビジネススクール客員教授

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