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【NASA発表】月面着陸、意外すぎる9つの候補地 「アルテミス計画」日本人宇宙飛行士2人も月へ

東洋経済オンライン / 2024年11月3日 13時0分

月の「日当たり」が鍵となる。写真は月を模擬したNASAの実験室(Credits: NASA/Uland Wong)

「火星移住」や「月面着陸」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。

だが「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、これらの知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だ。

そんな宇宙の知識を誰でもわかるように、「基本」を押さえながらやさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。「会話形式でわかりやすい」「親子で学べる」と読者から称賛の声が届いている。

その井筒氏が、「NASAが発表した月面着陸の候補地の意味」について解説する。

「アルテミス計画」第3弾、意外な候補地

先月29日、NASAは、「アルテミス計画」の第3弾にて、宇宙飛行士が月面着陸する候補地を9カ所に絞り込んだと発表しました。9カ所はすべて、「月の南極」付近です。

【ひと目でわかる】NASAが発表した「月面着陸」の意外すぎる"9つの候補地"は?

アルテミス計画とは? いったい、なぜ月の南極に?

今回は、月の基本をおさえながら、ニュースの意味を紐解いていきましょう。

アルテミス計画とは、NASAが提案する月面探査プログラムの総称です。月面に基地をつくり、人が持続的に活動することを目指しています。

アメリカ、日本、カナダ、イタリア、UAEなど、現時点で50カ国近くが参画する国際プロジェクトになっています。

アルテミス計画の第1弾は、2022年に実施され、無人の宇宙船が月を周回して地球に無事帰還しました。第2弾は、最短で2025年9月に実施し、4人の宇宙飛行士が月を周回して(着陸はせずに)地球に帰還する予定です。

第3弾は、最短で2026年9月に実施し、4人の宇宙飛行士が月に向かい、そのうち2人が月面に着陸する予定です。成功すれば、アポロ計画以来、50数年ぶりの有人月面着陸になります。

先日、日本人宇宙飛行士として新たに認定された諏訪理さんと米田あゆさんは、アルテミス計画の第4弾で、日本人初の月面着陸に挑む可能性があります。

月では昼と夜が「2週間ごと」に替わる

では、月面はどんな世界なのでしょうか?

ここで、地球を中心にして、そのまわりを月が回り、ある方向から太陽光が差し込む様子を考えてみましょう。

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