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マツダの「斬新なブランド戦略」2日間のフェス MAZDA FAN FESTAが目指す「好き」という価値

東洋経済オンライン / 2024年11月7日 12時30分

オープニングセレモニーではル・マン24時間を戦った「787B」が快走した(筆者撮影)

クルマのブランドは、どうあるべきなのか。最近、そんな問いに対する答え探しをしている。

【写真】子どもたちも楽しめる体験型コンテンツが数多く実施された

そんな中、「MAZDA FAN FESTA」(2024年10月19日〜20日、富士スピードウェイ)で、マツダに関わる人たちやマツダファンの想いに触れた。

富士スピードウェイでのMAZDA FAN FESTAは、昨年に続き今年で2回目。前身は、2014年から全国で開催していたブランド体験イベント「Be a drive. Experience」で、富士スピードウェイでは2016年と2018年に開催している。

2024年のMAZDA FAN FESTAは、富士スピードウェイのほか、宮城県のスポーツランドSUGO(4月6日〜7日)でも実施されており、11月19日〜20日には岡山県の岡山国際サーキットでの開催も予定されている。

富士スピードウェイでのMAZDA FAN FESTAは、昨年の1日開催から今年は土日をとおした2日間へと規模を拡大した。入場者数は約2万3000人に達し、マツダ社員も約450名が参加している。

では、MAZDA FAN FESTAとは、どんなイベントなのだろうか。そこには、大きく2つの構成要素がある。

「走り」を楽しむ「体験」を楽しむ

ひとつ目が、サーキット(本コース)やショートサーキットなどを使っての走行体験とレース参加、およびその走行風景を楽しむこと。

本コースでは、ロードスターパーティレース、マツダ車による3時間耐久レース、ル・マン24時間などで活躍した「787B」を筆頭とする歴代レーシングカーのデモンストレーションラン、さらにユーザー所有車によるパレードランも行われた。

また、ショートサーキットなど本コース周辺各所では、各モデルの開発者による座学と同乗体験、プロドライバーによる走行同乗体験、マツダドライビングアカデミーFUJI特別編など、マツダ車そのものを深く感じるコンテンツが実施された。

構成要素のふたつ目は、イベント広場などでの体験コンテンツだ。

【写真】子どもたちの姿も可愛い体験コンテンツの様子を見る

ラジコンカー作りと操縦体験、eスポーツの「グランツーリスモ」タイムアタック、初代「ロードスター(NA)」から最新「CX-80」まで、さまざまなモデルを取り揃えた富士スピードウェイ外周路での試乗体験などである。

そうした中で、筆者が興味を持ったのは「ロードスターVR体験」だ。VRゴーグルをつけて仮想空間を体験すること自体はもはやめずらしくないが、その内容がとても濃いものだった。

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