自分の価値に自信がない人に共通する「悪いくせ」 ほめられたときは素直に受け止めることが大切
東洋経済オンライン / 2024年11月8日 15時0分
「自分の強みがわからない」「何の才能もない」と悩んでいる人は多いと思いますが、一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事の有山徹氏によれば、その人の強みや価値は、じつは「誰と働くか」によって変わってくるものだそうです。また有山氏は、自分自身を客観視できず、イマイチ自信が持てない人には共通する「クセ」があるとも指摘します。
自分の強みや価値を客観視できるようになるために治したい「クセ」とはどんなものなのでしょうか。有山氏の著書『なぜ働く? 誰と働く? いつまで働く? 限られた人生で後悔ない仕事をするための20の心得』から、一部を抜粋・編集して紹介します。
「客観的な価値」は自分では意外と気づかない
「自分の強みがわからない」
「何の才能もない」
そんなふうに悩む人はたくさんいますが、とても普通のことだと思います。
私だって同じです。すごく経営のセンスがあるとか、キャリア相談の圧倒的な才能があるとか、自分ではあまりそう思えるものではありません。でも、自分がやっていることや提供していることには「価値がある」と、信じています。
キャリアを考えるうえでは、突出した才能やセンスを持っていることよりも、あなたが少しずつ蓄積してきた知識やスキルを、「誰と働くか」という関係性の中で、価値化することのほうがよほど大事だと思います。
たとえば、会社に勤めている人だと、こんなことがありませんか?
ある営業職の人が外回りから帰ってきて、オフィスで働く事務職の人と話をしています。
「お願いしていたエクセルのリスト、できてます? あ、すごい! 私には絶対できないですよ。ありがとうございます」
「いや、誰だって時間があればできますよ」
「そうかもしれないですけど、それが私にはなかなかできないんですよね」
「確かにね。逆に私は毎日外で知らない人と話すなんて、とてもできないですから」
いわゆる向き不向きというやつで、ごく普通の関係だと思います。この営業職の人に強みを聞いたとしても、「いや、特にない」と答えるかもしれません。同じく事務職の人も「特別な才能はない」と言うかもしれません。でも客観的に見れば、それぞれがこの関係性の中で価値を提供しているとわかりますよね。
「誰と働くか」で変わるあなたの価値
なんだか当たり前の話に聞こえると思います。でも実は、キャリアとか人生を考える場面になると、意外と「誰と働くか」を見落としてしまいます。「自分は営業をずっとやってきたから営業はできるけど、営業として特別にすごいかというとそうでもない」というように、自分の能力や実績だけに着目してしまうのです。
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