日曜劇場「海に眠るダイヤ」の舞台"軍艦島"の圧巻 当時、最先端の建造物と生活の痕跡がいまも残る
東洋経済オンライン / 2024年11月10日 12時0分
今回の『海に眠るダイヤモンド』では、第1話のラストで印象的な階段が登場しています。ここはかつて「地獄段」と呼ばれていた階段で、人々が行き交い、活気のある端島を象徴する場所でした。
今でも「16号棟」の横にそのままの状態で残っています。筆者も実際にこの「地獄段」を上り下りしましたが、なかなかのキツい階段だったことを覚えています。
また、第2話では、集合住宅の各階の家庭からゴミを集めるシーンが登場しましたが、各階から出たゴミを階下に集める「ダストシューター」の仕組みも残っていました。これは現在のタワーマンションにも通じる設備で、当時、端島がいかに最先端だったかがわかります。
いま「端島」を訪れたら何が見られる?
さて、この端島には、今も実際に訪れることができるのでしょうか。
答えは、現在でも上陸可能です。長崎の港から船で訪れることができ、「軍艦島」の名の由来ともなった、その独特な形の島の全景を海上から見ることができます。
また、島に上陸できるツアーも、複数の遊覧船会社が運営しています(天候によって上陸できなかったり、催行が中止になったりする場合もあり)。
しかしながら、島に残る遺構の保存の必要性により、ツアー参加者が実際に訪れることのできる場所は限定されています。
ツアーでは、桟橋から下船して、全長200メートルほどの遊歩道を進み、第1から第3までの見学広場からは、当時の遺構の一部を外から見ることができます。
特に、一番奥の「第3見学広場」から望む、7階建ての「30号棟」の遺構はハイライトで、集合住宅の様子から、当時の賑わいを十分にイメージすることができます。
また、長崎港からの船旅の途中には、端島同様に炭鉱の島であった「高島」や「中ノ島」の横も通り、さらに長崎港付近では、長崎の観光名所である「グラバー園」や現在も現役である巨大クレーンなどを海上から見ることができます。
そして長崎といえば、昨年西九州新幹線が開業し、駅も大幅リニューアル。駅周辺は再開発されており、今年10月14日には、サッカーやバスケットボールなどのプロスポーツや音楽イベントなどを楽しめる複合施設「長崎スタジアムシティ」がオープンしました。
ドラマとともに今もっとも盛り上がっている場所でもあります。
『海に眠るダイヤモンド』圧巻のセット
『海に眠るダイヤモンド』の迫力ある島のシーンですが、すべて端島で撮影されたかというと、そうではないようです。繁栄を極めた端島の様子を忠実に再現するため、群馬県に巨大なオープンセットを作り、そこに約1000人の島民役エキストラを集めて撮影されたとのこと。
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