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日曜劇場「海に眠るダイヤ」の舞台"軍艦島"の圧巻 当時、最先端の建造物と生活の痕跡がいまも残る

東洋経済オンライン / 2024年11月10日 12時0分

先述の「地獄段」の階段も、そのセットの中に、ほぼ完全な形で再現されています。人々が離島でわずかな娯楽を求めて集まる映画館やバーが見事に再現され、そこでは離島の物資や水不足などのさまざま問題や、台風に翻弄される街や人々の様子がリアルに描かれています。

現在では無人島となった端島。いま私たちが端島に行っても、そこで生きていた人々が必死に、しかし楽しく暮らしている日常は、決して見ることができません。現代に、映像を通じて、そんな端島や人々の日常を体感できるのは、このドラマの最大の魅力であると思います。

そして、廃墟と化しても魅力ある現代の端島も、今後どのように描かれていくのか楽しみです。

神木さん演じる「鉄平」を取り巻く登場人物の今後、そしてそれが現代パートとどう関連していくのか、人間ドラマとともに楽しみたいと思います。そして、今作をきっかけに、多くの視聴者が端島の歴史や背景を知り、訪れることを期待しています。

【写真を見る】幻想的すぎる…入島困難な「現在の軍艦島内部」と、ドラマが完全再現していた「かつての人々の様子」

古関 和典:ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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