「7浪で一橋に合格」父と先生が放った強烈な一言【再配信】 一橋にこだわった理由、猛勉強した彼のその後
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 14時0分
「当時の私は知的好奇心が旺盛で、社会科学系のことが総合的に学べる経済学部にとても興味がありました。また、文系でも数学が好きだった私は、一橋ならば文系学部で中高の数学科の教員免許が取れるということに、妙な興味を抱いたのです」
文系最難関の1つでもある、一橋大学。そこで勉強する日々を夢みて、ささちかさんは受験勉強を続けました。しかし、模試の判定はつねに最下位(E判定)だったそうで、一橋には残念ながら現役での受験は落ちてしまいます。
「現役のセンター試験では800点満点で500点前半でした。前期試験で岩手大学を出願したのですが合格に至らず、行く大学がなかったので浪人を決断しました」
こうしてささちかさんは1浪を決意し、当時岩手県内に唯一存在した予備校に、実家から通う生活を送るようになりました。
父からの残酷な一言
現役のときに成績を伸ばせなくて落ちてしまった理由を、彼は「学校を信用しすぎていた」と分析します。
「当時、学校で先生から課された膨大な量の課題を周囲が必死にこなしていたので、自分もそれをやれば大丈夫だと盲信していたのです」
受動的な勉強をやめ、主体的に勉強をするという意識はこの失敗で生まれたと言います。
実際、ささちかさんは1浪の1年間、毎日規則正しく授業に出て1日10時間勉強の生活を続けていました。
「高校のときの土台がここでようやく開花した」と語るように、夏の模試で英語と数学の偏差値が70を超え、初めて後ろから2番目の判定(D判定)をとれたと言います。
ついに憧れの一橋大学が見えてきたと、そう思ったところで父親から残酷な言葉をかけられました。
「『経済的に岩手大学以外行かせられない』と言われたのです。選択肢を探せばあったと思うのですが、父は思い込みが強い人なのでどうしようもありませんでした」
さらに完全に進学を諦める決定的な出来事が12月に起こります。予備校の担任の講師との三者面談がきっかけでした。
許せなかった先生からの言葉
「『お前は一橋に行くには学力も努力も足りない』と言われて受験をやめさせられたんです。その言葉自体は受け止めないといけない部分もあったのですが、面談の終わりに『将来、お前が一橋に入っても、学生生活がつまんねーと思うぞ』と捨て台詞を吐かれたんです。それが許せませんでした。目指していた一橋大学を受けて落ちるのなら納得できます。でも、記念受験もさせてもらえなかったのが悔しくて、まったく納得できませんでした」
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