妻との「永遠の別れ」男性が現実を受け入れるまで 「悲しいけれど」妻のいない人生を考えていく
東洋経済オンライン / 2024年11月20日 17時0分
11月23日は「グリーフを考える日」です。グリーフとは大切な人と死別したことによる悲しみや悲嘆、苦悩や嘆きを意味します。必ず誰もが経験する「永遠の別れ」。本記事では、グリーフケアを専門に研究・教育を行っている関西学院大学「悲嘆と死別の研究センター」坂口幸弘センター長と赤田ちづる客員研究員の著書『もう会えない人を思う夜に 大切な人と死別したあなたに伝えたいグリーフケア28のこと』から一部を抜粋し、大切な人を亡くした喪失感や悲しみなどの感情にどう自分なりに向き合い、癒やしていけばよいのか、そのヒントを探ります。
前の記事:大切な人の喪失「悲しみと後悔」にどう向き合うか
「もう元気になった?」と聞かれるのがイヤで
つらい時期や状況によっては、周囲の人の期待にいつものように応えられなくて当然ともいえます。
【画像】亡き人に手紙を出せる「天国とつながるポスト」、手紙の送り先
にもかかわらず、しばしば期待に応えようと頑張りすぎてしまう人がいたりするものです。
まわりの人にどう思われているのかが気になってしまう人もいます。人の目を気にして、無理に元気さをよそおってしまうのです。
10年前に父親を亡くした30代の男性は、「この10年間、自分が家族を支えなくてはいけないと懸命に生きてきた」と話してくれました。
この男性の母親は病気がちだったらしく、父親が亡くなったとき、周囲の人から「これからはあなたがお母さんを守るのよ」とそろって声をかけられたそうです。そして、彼はその言葉のとおり生きてきたのです。彼はこんな言葉も口にしていました。
「20代の頃、まわりの友人は旅行に行ったり、恋愛をしたり、楽しそうにしていました。僕にはその時間がまったくなかったように思います」
SNSを通じて伝わってくる友人や知人のあたりまえの日常に、心が苦しくなることがあります。
「自分だけ取り残されている」というあせりが生まれたり、あふれる情報におぼれてしまいそうになることもあります。
SNS上での人とのつながりは心のよりどころにもなりますが、ふとした言葉に傷つくこともあるでしょう。友人や知人の写真を見て自分だけが取り残されたような疎外感を抱いたりすることもあるのです。
夫を失った40代の女性は、次のように話してくれました。
「夫を亡くして半年ほどたった頃だったでしょうか。家族ぐるみでお付き合いをしていたご夫婦が旅行した際の画像をSNSにあげられていました。
この記事に関連するニュース
-
《能登地震から1年「1人で迎える元日」》震災で妻子を失った警察官「珠洲には辛くて帰れなかった、でも…」苦しみ、そして前を向き始めたきっかけ
NEWSポストセブン / 2024年12月26日 11時15分
-
坂東龍汰&西野七瀬、仲睦まじいXmasショット公開! 「君の忘れ方」結婚間近の恋人役で共演
映画.com / 2024年12月25日 18時0分
-
『さよならのつづき』撮影秘話や作品に込めた思いなどを語り合うスペシャルインタビュー
ORICON NEWS / 2024年11月30日 12時0分
-
有村架純「背中を押せるような作品になったら」「さよならのつづき」特別映像
cinemacafe.net / 2024年11月30日 12時0分
-
父を失ったのに泣けない…50代女性の悩みに住職・名取芳彦さんがアドバイス
HALMEK up / 2024年11月27日 11時30分
ランキング
-
1「覆面パトカーだ!」 道行く「“隠れ”パトカー」すぐわかる「見分ける方法」は? ひっそり走る「地味ぃな“国産セダン”」がポイント?
くるまのニュース / 2024年12月26日 11時10分
-
2トースターでお餅を焼くと中がかたいまま…上手に焼くコツをタイガーが伝授!「予熱」より「余熱」がおすすめ
まいどなニュース / 2024年12月25日 17時45分
-
3【MEGA地震予測・2025最新版】「能登半島地震以上の大きな地震が起きる可能性」を指摘 北海道・青森、九州・四国、首都圏も要警戒ゾーン
NEWSポストセブン / 2024年12月26日 11時15分
-
4「別にいいじゃない」ホテルのアメニティを大量に持ち帰る彼女にドン引き。ファミレスでも“常識外れの行動”に
日刊SPA! / 2024年12月26日 8時52分
-
5【10年に一度レベルの年末寒波】エアコン暖房の無駄を防ぐ部屋づくりのポイントは? - 節電の基本をダイキンが解説
マイナビニュース / 2024年12月26日 9時31分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください