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横浜の「センター北」「センター南」、両駅の違いは? 地下鉄ブルーラインとグリーンラインの乗換駅

東洋経済オンライン / 2024年11月21日 6時30分

一方、同じ六大事業の1つだった地下鉄は、1~4号線の4路線が計画された。このうち、京浜急行電鉄本線に並行して神奈川新町―屏風ヶ浦間を走る2号線は計画段階で廃止になったものの、1号線関内―湘南台間、3号線あざみ野―関内間、4号線中山―日吉間が開業に至った。

現在は1号線と3号線が直通運転する形でブルーライン、4号線がグリーンラインと呼ばれている。

港北ニュータウンに地下鉄が走りはじめたのは1993年で、ブルーラインのあざみ野―新横浜間の開業により、ニュータウン内に中川、センター北、センター南、仲町台の4駅が生まれた。

このうちセンター北・センター南駅は、第一地区と第二地区のタウンセンターに置かれた。これで2つの駅名の由来がおわかりだろう。

交通局工務部施設課は、当時の担当者が不在なので明確ではないと前置きしたうえで「タウンセンター地区の北側と南側にあることから、センター北・センター南という駅名になったと想定されます」としている。

似たような駅名に、東京都多摩市にある京王電鉄・小田急電鉄・多摩都市モノレールの多摩センター駅がある。こちらは多摩ニュータウンの都市センター地区にあることから、この駅名になった。

続く1994年には、港北区と緑区の一部を分割する形で都筑区が誕生。港北区と緑区にまたがっていた港北ニュータウンは全域が都筑区になった。2年後には、南北のタウンセンター地区の間が中央地区と名付けられ、開発がスタートしている。

センター北・センター南駅が多摩センター駅のように、駅名に地名を入れなかったのは、駅の開業時点ですでに分区の話が進んでおり、港北区でなくなる可能性が大きかったことが関係していたのかもしれない。

両駅とも乗換駅に

4号線が全線開通したのは2008年のこと。路線が2つになったことから、ブルーライン、グリーンラインという呼び名が生まれ、センター北およびセンター南駅が2線の乗換駅になった。このほか都筑ふれあいの丘駅、北山田駅も港北ニュータウン内にある。

横浜市営地下鉄は、郊外では地上を走る区間が多い。横浜市の郊外は起伏が多く、建設費用を節約するという目的もあり、このようになったと思われる。

早渕川沿いの低地を通過するセンター北―センター南間も例外ではない。駅はどちらも、早渕川沿いの低地から台地にさしかかる場所にあるので、2線ともに両駅間は高架線であるが、駅の反対側はトンネルになる。

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