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横浜の「センター北」「センター南」、両駅の違いは? 地下鉄ブルーラインとグリーンラインの乗換駅

東洋経済オンライン / 2024年11月21日 6時30分

ゆえに改札口はどちらも地上3階にあり、2階に島式ホーム2面が配置され、1階にも出入り口があるという構造になっている。バスやタクシーが乗り入れるロータリーは、センター北駅は2階西側、センター南駅は1階東側にある。

センター南の駅舎前にはすり鉢状の「すきっぷ広場」があり、広場の奥に「港北TOKYU S.C.」、南側に「サウスウッド」というショッピングセンターがある。一方のセンター北駅舎の前は芝生広場となっており、西側に観覧車が目印の「モザイクモール港北」、駅舎とロータリーの間に「ショッピングタウンあいたい」がある。

興味深いのは、港北TOKYU S.C.は名前でわかるとおり、近隣の多摩田園都市の開発も手掛けた東急グループの東急モールズデベロップメントが運営するのに対し、モザイクモール港北は阪急阪神東宝グループの阪急商業開発が手がけたことだ。

「北」と「南」で雰囲気が異なる

そのため店内の雰囲気はかなり違っており、隣接する広場の作りもあって、センター北はゆったり、センター南はにぎやかという、まちの個性を作り出している。

残るショッピングタウンあいたいとサウスウッドはともに、地元のまちづくり会社である横浜都市みらいが運営している。このうちサウスウッドは耐火集成材を採用した、国内初の大規模木造商業施設でもある。

センター北駅周辺は横浜市歴史博物館、大塚・歳勝土遺跡公園など文化的な施設があり、センター南駅の近くには都筑区役所、都筑警察署、都筑郵便局といった、地域を支える施設が並ぶ。

こうした色分けは、港北ニュータウンの開発時から考えられていたそうで、それに合わせて公園づくりや店舗選びを進めていったのかもしれない。

最近の大きな動きとして目立つのは、2024年9月にドイツの自動車部品サプライヤー、ボッシュの日本支社が、センター北駅南側に新社屋を竣工したことだ。実はこれも、センター北が「文化の顔」であることと関係がある。

都筑区ではこの場所を、もともと文化施設用地として考えており、2018年に区民文化センター整備の条件付きで土地活用の事業提案型公募を実施。審査や選定の結果、ボッシュを代表企業とするグループが事業者に決まり、整備が開始されたのだ。

ボッシュとしては初の公民連携プロジェクトだそうで、区民文化ホールは横浜市とのネーミングライツ契約のもと、「ボッシュホール(Bosch Hall)」という愛称に決まり、2025年3月に開館予定となっている。

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