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51歳男性が僅か3カ月で「奇跡の結婚」した驚く経緯 49歳の妻が見せた一世一代の決断力

東洋経済オンライン / 2024年11月24日 12時0分

苦笑する健一さんだが、実家から恵美さんの持ち家に引っ越して、やはり風呂掃除などを担って問題なく暮らしている。

「料理も教えてもらっているところです。母親だと『それは違う!』と否定されちゃいますが、妻はわかりやすく言ってくれるので助かります」

名字は恵美さんの姓にした。恵美さんは墓を守る関係もあって姓にこだわりがあり、健一さんのほうは父方の姓に愛着はない。

「僕のほうは日本で10番目ぐらいに多い名字なので、同姓同名ばかりになってしまう妻が可哀そうだなと思いました」

恵美さんのほうは願ったりかなったりである。心優しい健一さんは恵美さんの両親にも優しくしてくれて、自宅では重いものを持ってくれる。仕事柄、家電や通信関係はお手の物だ。共通の趣味となった登山もルートをしっかり調べて準備してくれる。住宅ローンは恵美さんが払っている代わりに、その他の生活費はすべて健一さんが負担。両親との関係も生活も良くなり、仕事運まで向上していると恵美さんはホクホク顔だ。

「仕事で困ったことがあると夫に聞いてもらっています。それだけで気持ちが軽くなるんです。男の人が結婚する理由がわかった気がします」

マッチングの対象年齢を45歳以上に切り替えた途端に恵美さんに“身柄を確保”された健一さん。その対象を30代後半にしてもお見合いはできたと思うし、その中から結婚相手を見つけられたかもしれない。ただし、相手の女性からすれば一回りも年上の男性に甘えられるのは当然である。何をしても恵美さんほどには感謝してもらえなかったはずだ。

母親との愛憎を抱えた長女の恵美さんにはしがらみもこだわりもあるが、同時に責任感と経済力もある。それらを末っ子気質の健一さんと分かち合い、譲り合いながら2人の家庭生活を築いている。恵美さんの感謝の心が強い基盤になっていると思った。

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大宮 冬洋:ライター

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