「武蔵から2浪東北大」浪人後悔した彼が叶えた夢 高校生活は充実していたものの成績は低迷
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 7時40分
浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。
今回は、武蔵高等学校から2浪を経て東北大学法学部に進学し、博士後期課程まで進学。現在は関西学院大学総合政策学部で教授を務める宗前(そうまえ)清貞さんにお話を伺いました。
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浪人を肯定的には受け止めていない
今回お話を伺った宗前清貞さんは、現在、関西学院大学の教授として教鞭を執っています。
宗前さんは名門武蔵中学に進み、研究者になる夢を抱いていました。結果的に夢をかなえた彼の人生は、一見挫折とは無縁に思えるかもしれません。
しかしその過程には、2年の浪人と1年の仮面浪人の経験がありました。 宗前さんは、その経験を肯定的には受け止めてはいません。ただ、お話を聞く中で、浪人の経験が、今のキャリアを形作った側面があることもわかりました。宗前さんの人生にどのように影響を及ぼしたのか。話を伺いました。
宗前さんは1964年埼玉県所沢市で、元自衛官で不動産会社に勤務する父親と、和裁仕立て師として働く母親のもとに生まれました。
奄美群島沖永良部島の家系の生まれであった父親は、地元に産業がなかったこともあり、学問に対する熱意が大きかったそうです。そんな家庭に生まれた宗前さんは、自身も小さいときから勉強熱心かつ、頭の回転が早い子どもでした。
「小学校の同級生が200人いる中で、後に開成から現役で東大に進んだ同級生と私の2人の成績がとてもよかったのです。学校の授業よりも先のことを学びたいと思っていたときに、購読していた朝日小学生新聞に新宿の塾の案内が出ているのを見つけて、小学4年生の進級時にその塾に通うようになりました。親もまだ中学受験をする家庭が少ない時代に情報を仕入れて、小学4年生の3学期からは四谷大塚に通わせてくれました」
宗前さんは、毎週日曜日に50分かけて新宿の塾に通塾していたときのことを「ほかの子がやっていないから見栄を張りたかった」と振り返りますが、そのときに身についた勉強習慣が生きたためか、四谷大塚に移ってからも毎週土日の授業やテストを真面目に受け、6年生になってからは四谷大塚と並行して地元の塾に通いながら受験勉強を重ねました。
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