1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

"退職代行"を使われた上司「信用ダウン」の悲劇 多いのは営業、職場に与える「3つの影響」とは

東洋経済オンライン / 2024年11月25日 8時30分

「上司がマジメすぎたんだ」

「彼は融通がきかないところがあるから」

「一所懸命に部下指導していたのが、かえって仇になったのでは?」

実際に、その上司は早期に部下が戦力となるよう熱心に指導していた。部下もその熱意にこたえようと日々の仕事に励んでいた。ただ、交際していた男性の会社に転職することが突如決まり、言い出せなくて退職代行を利用したのである。

退職したあと、この部下は上司と連絡をとり、事情を説明して関係も修復した。「前職の上司」として結婚披露宴にも招待されたほどだ。

ところが社内における「部下に退職代行を使われた上司」のレッテルは、なかなか剝がれそうにない。新しい部下に熱血指導していると、「おいおい、また退職代行を使われちゃうぞ」と部長にからかわれる始末だ。

退職代行を使われないようにする、などという対策は難しい。だからといって無策ではいられない。上司は部下の声に耳を傾け、部下は自分の意思をしっかりと伝える。そうした基本的なコミュニケーションを日ごろから大切にすることがまず不可欠だろう。

「最近の若い人には、こうすればいい」といった決めつけるような考え方はせず、相手の立場に立って考えることが原理原則だ。退職代行サービスが使われることがゼロになるとは思わない。しかしそういった心掛けによって健全な職場環境を作ることはできるのではないだろうか。

横山 信弘:経営コラムニスト

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください