アルファード対抗も「中国ZEEKR」の先端クルマ作り "ギガキャスト"活用、電池含め生産自動化徹底
東洋経済オンライン / 2024年11月28日 11時30分
前回(25年上陸、中国EV「ZEEKR」が脅威と言われる理由)はZEEKRとはどんなブランドなのか、どんな哲学でクルマを作っているのか、そして日本ではどうやって売っていくのかといった戦略的な話をお伝えした。今回は、より具体的にプロダクトを通じてZEEKRの先進さや可能性を踏まえて、細部に迫ってみたい。
【写真で見る】中国新興EVの「ZEEKR」のモデルと最先端のクルマ作り
現在、ZEEKRが持つプロダクトはすべてEVとなっている。最初に生産したモデルが「001」。シューティングブレーク・デザイン(クーペスタイルの4ドア・ステーションワゴン)で、すでに22万台の販売実績がある。FWDモデルが中心だが、ハイパフォーマンスモデルの「001FR(Future Road)」では4モーターを搭載し、0-100km/h加速は2.02秒と、もはやF-1だ。
ギガキャストなど最新技術を採用
シャシーには最近話題のギガキャストを採用した最新技術が投入されている。1/1000秒でも左右輪の駆動力に差が出るとクルマは不安定になり、簡単にスピンを起こすので、そうした制御技術も高いレベルにあると言っていい。ちなみに国産EVで4モーターの量販モデルはまだない。最新のメルセデス・ベンツには4モーターを装備し、その場で旋回可能な機能を有する「Gクラス」のEVがある。だがこちらはスポーツモデルでななくSUV(スポーツ多目的車)だ。
驚くのは、001はオーダーメイド方式をとっており、在庫を持たないということ。さまざまなパーツが選択でき、その組み合わせは157万通り。装備選択はすべてスマホからできるという。これまで22万台販売してきて、同一仕様はごくわずか、平均で1万台中5台だという。自分だけの001が手にできるというビスポーク的なブランド価値も備えているわけだ。
次に高級ミニバンの「009」。同じグループであるボルボの「EM90」と同じプラットフォームを使ったモデルだ。さらにサブコンパクトSUVの「ZEEKR X」があり、やはりボルボの「EX30」と同じプラットフォームを使用する。この009とZEEKR Xの2モデルが日本に上陸してくる。
他にもBセグメントのハイエンドセダンに位置付けられている「007」がある。こちらにはソニー・ホンダがアピールしている「語りかけるグリル」を装備している。
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