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血管の若返りや免疫力UPも「みそ汁」のスゴイ効果 肝臓専門医が解説「具材に何を入れるかがミソ」

東洋経済オンライン / 2024年11月30日 7時0分

ビタミンB群は、主に豚肉の赤身やレバー、魚介類、卵などに含まれます。こうした食材をみそ汁の具としてプラスすれば、さらにデトックス効果がアップ! しっかり代謝・解毒をして毒素を排出する、デトックス体質を目指しましょう。

血管を守るのは若返りビタミンE

若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEは、強い抗酸化作用を持つ脂溶性のビタミンです。みそのほか、ナッツ類やオリーブオイルなどに多く含まれます。

抗酸化作用とは、活性酸素の害から私たちの体を守る働きのことですが、活性酸素がどのようなものか、少しご説明しましょう。

活性酸素は、呼吸によって取り込まれた体内の酸素が、通常よりも活性化された状態のことを指します。私たちの体は酸素を利用してさまざまなエネルギーを生み出しますが、同時に活性酸素も生み出します。

活性酸素は微量であれば免疫機能などによって重要な役割を果たしますが、増え過ぎると体のあちこちで細胞を傷つけ、老化や病気の引き金となってしまうのです。

その結果、免疫機能の低下や、動脈硬化、シミやシワの発生、がんの発症リスクを高めるなど、あらゆる老化や病気を誘発します。

なかでも、特に気をつけたいのが、活性酸素が引き起こす血管への影響です。血管の細胞が活性酸素の攻撃を受けて傷つけられると、血管が狭くなったり詰まったりして、動脈硬化が引き起こされます。それが進行すると、心臓に大きな負担がかかり、場合によっては心筋梗塞や脳梗塞という命に関わる病気の引き金になることもあります。

ビタミンEは、血管の細胞膜のダメージを防いで活性酸素の攻撃から守り、動脈硬化を予防します。また、血管内の善玉コレステロールを増やして、血管をサラサラにする働きもあります。これによって健康な血管が蘇り、心臓疾患も予防することができます。

さらに近年の研究により、ビタミンEの抗酸化作用は肝細胞の酸化ストレスを軽減し、脂肪肝の予防・改善に効果があることもわかってきました。

ビタミンEなどの脂溶性のビタミンは、脂に溶けやすい性質があり、油と一緒に摂ることで吸収率が上がります。みそに油を数滴垂らす、みそ炒めにする、ナッツなど脂質が多い食材をプラスするといった調理にすると、効率よくビタミンEを摂取することができるでしょう。

免疫力UP、疲労回復に効くアミノ酸

みそのすばらしい栄養素の1つが、体の中で作ることができない9種類の必須アミノ酸をすべて含んでいるという点です。

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