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血管の若返りや免疫力UPも「みそ汁」のスゴイ効果 肝臓専門医が解説「具材に何を入れるかがミソ」

東洋経済オンライン / 2024年11月30日 7時0分

アミノ酸はタンパク質のもととなる有機化合物のことで、人間の体は、20種類のアミノ酸から構成されています。タンパク質は私たちの体全体の20%を占めている重要な栄養素。つまり、私たちの体の20%はアミノ酸で作られているといっても過言ではありません。

アミノ酸は体内で生成できるものとできないものがあり、体内で生成することのできない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸と呼びます。

必須アミノ酸は食事から摂取する必要がありますが、必須アミノ酸が1つでも不足すると体の中でタンパク質を作ることができなくなってしまうため、まんべんなく摂取しなくてはなりません。

9種類の必須アミノ酸を毎日まんべんなく食べようとすると、複数の食材をうまく組み合わせていかなければなりませんが、みそ汁を飲めば、それだけですべての必須アミノ酸を摂ることができるというわけです。

アミノ酸が不足してタンパク質が作られなくなると、筋肉や臓器、爪や髪の毛といった体のあらゆる場所に悪影響が現れます。

例えば、筋肉量の低下によって運動機能が低下したり、基礎代謝が落ちて肝臓に脂肪がつきやすくなります。

また、ウイルスや細菌などから体を守る抗体は、免疫細胞から作られています。免疫細胞はタンパク質、つまりアミノ酸から作られているため、アミノ酸が不足すると免疫細胞が減り、ウイルスや細菌に感染しやすくなってしまうおそれがあります。

そのほかにも、皮膚トラブルや、薄毛、抜け毛といった髪のトラブルも発症しやすくなります。

さらに、脳内のドーパミンやセロトニンといったホルモンも、アミノ酸から作られています。アミノ酸が不足してこうしたホルモンが分泌されにくくなると、集中力や思考力が低下してしまうことが考えられます。

このように、アミノ酸は人間が健康に生きるための根幹を支える栄養素。いつまでも若々しく元気でいるためには、毎日のみそ汁生活で、必須アミノ酸をまんべんなく摂ることが重要なのです。

カリウムは腎臓を助け血圧を下げる

ひと昔前までは、「みそは塩分が高く、高血圧やむくみの原因となる」と考えられてきました。しかし、近年の研究により、みそ汁を飲んでも血圧は上がりにくい、むしろみそ汁には血圧の上昇を抑える働きがあるということがわかってきました。

これは、みその中に、血圧上昇を抑える成分や、腎臓からの塩分排出を促す働きをする成分があるためと考えられますが、その1つにカリウムの存在があります。

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