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「人づきあい」長つづきのコツは"放牧スタイル" 「過去の関係性」に執着してもうまくいかない

東洋経済オンライン / 2024年12月13日 16時0分

過去に執着せず「人間関係」を維持する方法を紹介します(写真:Shigeyasu Urayama/PIXTA)

結婚に子育て、転職といったライフステージの変化によって、価値観や人間関係も変わってくるもの。その変化を受け入れられず、無理に過去に執着すると「心のしんどさ」を生んでしまうと、からだデザイン研究所を主宰する整体指導士のいちい葉子氏は語ります。

そんないちいさんが自身も実践している、人づきあいを上手に長つづきさせる方法とは、どんなものなのでしょうか。同氏の著書『しんどくなったら、心より先に体を整えよう』から、一部を抜粋・編集して紹介します。

誰にも望まれていない「おせっかいおばさん」

日ごろから体を整えることの効果をお伝えしてきた私ですが、今日に至るまでで反省点もあります。というのも、最初に自分自身の体で整体のパワーを体感したとき、私はこのHow Toを過信してしまったんです。

「整体をしないなんて、もったいない!」

「整体をしたら不調がなくなるんだから、みんなやったほうがいい!」

「みんなを救いたい!」

そんな使命感に燃えていました。そして、そう思うあまり、周りの人に「どうしてこんなに言ってるのにわからないの?」と、きつく伝えてしまった。今思えば、自分の考えを押しつけるだけになってしまっていたかもしれません。

「まずは自分ががんばっているところを見せないと!」と過剰に自分にタスクを課してしまったり、「どうして真面目にやってくれないんだろう?」とイライラしてしまったり。

そして、「もっと有益なことを伝えなければ」「メソッドをつくるヒントが欲しい!」とインプットの鬼のようになって片っ端から学びまくっていました。

周りから見ると、いったいあの人は何屋さんなんだろう? と思われていたかもしれません。完全に思いが空回りした状態でした。でも、あるときふと気がついたんです。

誰から学ぶか、何をするか。それは相手が決めることだ、と。

たとえば、お医者さんが突然、あなたの家を尋ねてきたらどう思いますか? かかりつけのお医者さんでも、急にインターホンを鳴らして、「お加減いかがですか?」と言ってきたとしたら、怖いに決まってますよね。もしも食事中やお風呂の途中だったら、とんでもない迷惑だと感じるはず。

お医者さんは、病院にやってきた人に対して、診療して治療を施します。たとえ「みんなを救いたい!」と熱い志を持っていたとしても、訪問販売で押し売りすることはありません。でも、私の「みんなやったほうがいい!」という良かれと思ってやった行動は、まさにそれでした。ただの「おせっかいおばさん」の押し付けだったのです。

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