ディズニーの「大規模イベント」に見た2つの戦略 会場には韓国からの有名スターも続々参加
東洋経済オンライン / 2024年12月16日 12時0分
2日目は、ディズニープラスのアジア発オリジナルコンテンツのショーケース。日本からは『BULLET/BULLET』、『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』、『キャッツ・アイ』(「・」は黒ベタのハートマークが正式表記)などアニメ新作の制作が発表された。
このほか、『ガンニバル シーズン2』のショーケースでは柳楽優弥と笠松将がステージに立ち、『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)で声優を務める松田元太(Travis Japan)もサプライズ登壇した。
韓国からも多くの俳優と監督が登壇
続いて韓国からも新作ドラマの特別映像がお披露目され、午後からは作品ごとのプレスカンファレンスが行われた。
『照明店の客人たち』からチュ・ジフン、パク・ボヨン、原作者のカン・プル、キム・ヒウォン監督、『トリガー ニュースの裏側』からキム・ヘス、チョン・ソンイル、ユ・ソンドン監督、『パイン ならず者たち』からリュ・スンリョン、ヤン・セジョン、イム・スジョン、カン・ユンソン監督が登壇。
さらに『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』からソル・ギョング、パク・ウンビン、キム・ジョンヒョン監督、『ノックオフ』からキム・スヒョン、チョ・ボア、パク・ヒョンソク監督、『ナインパズル』からキム・ダミ、ソン・ソック、ユン・ジョンビン監督と、いままさに旬の韓国スターたちが集結し、それぞれのステージで、メディアからの質問に答えた。
この2日間の本イベントを通して、ディズニーが明確に示したポイントが2つある。
ひとつ目は、劇場公開を軸にしたシリーズ大作の続編の全世界配給と、そのスピンオフ版のドラマシリーズをディズニープラスで世界配信し、収益の2本柱とすること。そしてアジアをはじめとしたローカル発オリジナルコンテンツからの世界的ヒット創出による、3つ目の柱を早期に確立させようとしていることだ。
シリーズ大作の世界配給と、アジアローカル発のグローバル配信の両輪で、ディズニーが世界市場で成長を続けていく。それがいま同社が目指す世界観であることを示した。
そして、もうひとつのポイントは、ディズニープラスにおけるアジアを重視したオリジナルコンテンツ拡充への投資において、その主役が韓国であることだ。
これには、昨年アメリカ以外で制作されたディズニープラス配信作品のなかで、視聴回数に基づく指標でエンゲージメントの高かったトップ15のうち、9作品を韓国ドラマが占めていた背景がある。
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