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「ゆっくり大きな声で話す」が今や"時代遅れ"の訳 人気のYouTuberに共通する「話し方の特徴」は?

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 8時0分

現代の話し方の正解とは?(写真:Taka/PIXTA)

一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人以上の話し方を変えてきた岡本純子氏。

たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれている。

その岡本氏の著作『世界最高の話し方』シリーズは累計20万部のベストセラーとなっているが、その「真骨頂」ともいえる「人前での話し方のスキル」をまとめた新刊『なぜか好かれる「人前での話し方」』がついに発売された。

コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「人前での話し方」を切り口に「日本人が知らない『話し方の最新科学』」を解説する。

話し方には「絶対正解」が実はある

実は、話し方には、脳科学や心理学、人類学、行動経済学の研究に基づいた「絶対正解」があります。

【話題の書籍】社長・企業幹部の1000人以上変えた「伝説の家庭教師」岡本純子氏が上梓した「話し方の最新科学とスキル」が詰まった新刊

しかし、多くの日本人がコミュニケーションは生まれつきの才能と考え、あきらめてしまっている。もしくは、なんとか「自己流」で乗り切ろうとしています。

そして、グローバルな「コミュニケーションの科学」とは、大きく乖離した間違った古いコミュニケーション常識がいまだまかり通っているのが現実です。

恥ずかしがり屋で、プレゼンやスピーチがどうにも苦手だった私は十数年前、日本であるプレゼン教室に通いました。

そこで、繰り返し、教えられたのが、「人前で話すときはゆっくり大きな声で話せ」ということ。

講師は、ただひたすら「ゆっくり!大きく!」と叫ぶのみ。私は必死になって声を出しましたが、喉を痛め、「本当にこれでいいのだろうか」と疑問だけが残る結果となりました。

日本には、「人前での話し方」を科学的に教えてくれる教室がなかったため、10年前に、私は会社を辞めて渡米。

ニューヨークで、学術的にコミュニケーションを学び、その黄金則を体得したわけですが、結論として、「ゆっくり大きく」は正解ではありませんでした。

「声の出し方」で大事なのは「メリハリ」

もちろん、聞き取りやすい声であることは重要ですが、「声の出し方」で大事なのは、メリハリ。

「ずっとゆっくり」「ずっと大きな声」を張り上げていたら、聞く人は飽きてしまいます。同じリズム、同じトーンでがなり立てる、政治家の辻立ちのような話し方に魅力は感じませんよね。

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