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「ゆっくり大きな声で話す」が今や"時代遅れ"の訳 人気のYouTuberに共通する「話し方の特徴」は?

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 8時0分

日本では、モノトーンで、フラットに話す人が非常に多いのですが、音量やスピードを変えたり、間(ま)を入れたりすることで、緩急をつけて話すことが「声の出し方」では何より大事なのです。

そして、スピードですが、最近は特に「ゆっくりな話し方」は要注意です。

「ゆっくり話す人」と「速く話す人」どちらが知性的か、説得力があるか、については数々の研究があり、結果は分かれています。

1976年のアメリカの研究では、速く話すほうが、説得力が増し、自信、知性、客観性、優れた知識を示すことができるという結果でした。

「ゆっくり話す」は「老化現象」ととられやすいという側面もあります。

今年発表されたカナダの研究では、「『なかなか言葉が見つからない』現象より、『全体の話す速度が遅くなる』現象のほうが認知機能の衰えの指標となる」ことが明らかになりました。

アメリカのバイデン大統領のゆっくりとした話し方より、機関銃のように話すトランプ氏の話し方に、シャープさを感じた人は少なくなかったでしょう。

やはり、速く話す人のほうが「頭の回転が速い」「カリスマ性や説得力がある」と見られがちなのです。

「テンポのいいスピード」で話すのがおすすめ

そこで、トップエクゼクティブの「話し方の家庭教師」である私は、特に最近、生徒に対し、なるべくテンポのいいスピードで話すことをおすすめしています。

もちろん、高齢の方などに対して話す際には、ゆっくりめが望ましいのですが、一般的には小気味よく、よどみなく話すほうがいい。

なぜでしょうか?

それは、あまりにゆっくりと話を聞かされると、脳が退屈してしまうからです。

いまや多くの人が「倍速」で見る時代

いま、多くの人が「倍速」でYouTubeやNetflixを見る時代です。

日経新聞の記事によると、「視覚障害者向けの読み上げソフトでは、標準の速度は1分間410文字だが、670文字と速度を上げて聞いている人が多い」そうで、「同じ時間で多くの内容を聞けるほうがいいという『タイパ志向』の人が増えている」のだそうです。

NHKのアナウンサーの話す速さは、1分間に300∼350文字とされていますが、じつは人は、1分間450文字程度の話も理解できると言われています。

現代人の話すスピードも上がってきています。

Facebookのマーク・ザッカーバーグさんやAirbnbのブライアン・チェスキーさん、OpenAIのサム・アルトマンさんなどのアメリカの有名な起業家もそうですが、ひろゆきさんや堀江貴文さんなど、日本でもいま人気のインフルエンサー、コメンテーター、お笑い芸人なども、かなり早口の人が多い印象ですよね。

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