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映画【推しの子】を"売れっ子MV監督"が撮る狙い ドラマ・映画版プロデューサーに聞く(前編)

東洋経済オンライン / 2024年12月21日 9時40分

ドラマ【推しの子】はPrime Videoにて世界独占配信中。映画『【推しの子】-The Final Act-』は全国公開中©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 ©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会

赤坂アカと横槍メンゴの人気コミックを実写化した映画『【推しの子】-The Final Act-』が12月20日より東映配給で全国公開されている。

ファンタジックな設定とショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、そして芸能界の裏側に迫ったストーリーが熱狂的な支持を集め、2023年に放送されたアニメ版ともども、世界的な社会現象を巻き起こした本作。

そんな人気コンテンツの実写映像化プロジェクトを押し進めたのは、Amazonと東映。まずAmazon Prime Videoで8話連続の連続ドラマとして世界独占配信し、その後、映画版を東映配給で全国公開した。

そこで今回はこの大型プロジェクトがどのようにしてスタートしたのか、そして原作ファン、アニメファンを失望させないように心がけたことは何なのか。ドラマ版・映画版『【推しの子】』の企画・プロデュースを担当した井元隆佑氏に、前後編に分けて話を聞いた。

インタビュー後編:映画【推しの子】"絶妙すぎる配役"決まった背景

プロデューサー語る実写化に至った経緯

――社会現象を巻き起こした『【推しの子】』ですが、そんな作品を実写化しようと思った経緯を教えてください。

【写真】絶妙なキャスティング、映画【推しの子】場面カット

やはりこれだけの大人気作ですので、実写化の打診をしたときは、すでに多くの会社も手を挙げていました。

最初に読んだときの衝撃は忘れられません。赤坂アカ先生のキャッチーなストーリーライン、印象的なセリフ、そして横槍メンゴ先生の華麗でオーラまで描ききってしまうような素晴らしい作画に惹かれました。

同時にマンガを読みながら音楽が鳴るような感覚がありました。これをミュージックビデオの感覚で撮ったら面白くなるのではないかと仮説を立て、手を挙げました。

――コンペでプレゼンを行ったときには、他社との違いをどうアピールされたのでしょうか?

『【推しの子】』にはたくさんのエピソードがあるので、映画1本では絶対に収まらないですし、かつ連続ドラマだけでももったいない気がしました。

私自身、ちょうどその頃に(木村拓哉主演の映画)『レジェンド&バタフライ』をプロデュースしていて。その配信についてAmazonのコープロデューサー津田哲裕さんとお話をしていたときに、こういう原作があるんですが、どう思います?と相談したところ、この企画に乗ってくださった。

そこでまずPrime Videoで連続ドラマを配信して、そこから劇場版を公開する、といったご提案を原作者のお2人と出版社さんにさせていただいた、というのが流れです。

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