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「1浪中央→銀行」その後医学部受かった彼の奮起 「医学部は無理…」悔しい言葉がバネになった

東洋経済オンライン / 2024年12月22日 7時30分

小学校の卒業文集では、「医者になりたい」とはっきり書いたというMJさん。しかし中学に上がってからはソフトテニス部に入って部活動に力を入れていたこともあり、成績は120人中90番前後をうろうろしていて、あまりよくはありませんでした。

「学年全体の120人のうち、上位60人は、一般受験で静岡有数の進学校である浜松北高校に合格していました。私も浜松北高にずっと行きたいと思っていたので、60番以内に入ることを目標に勉強しました。

しかし、中学3年生の夏までは部活メインだったので、通っていた塾の宿題だけをこなしている状況でした。部活を引退してからは、学校が終わってからも3時間は自主的に勉強していたのですが、中学3年生の冬までに思うように学力が上がらなかったこともあり、浜松北高校を諦め、磐田南高校を受験して進学しました」

医者になりたい夢はすっかり忘れる

磐田南高等学校に入ったMJさんは、バドミントン部に入ります。部活でできた友達と、一緒に遊んで楽しい高校生活を送っていましたが、成績はどんどん下がっていき、下のほうで安定していました。

「高校生活は楽しかったですね。ただ、部活ばかりしていたせいで勉強が後回しになりました。高校2年生に上がる際に文系・理系の選択があったのですが、高校1年生の1学期の化学の定期テストで赤点を取ったこともあり、理系ではなく文系を選択することにしました。このころには、医者になりたいという夢はすっかり忘れていました」

親から国公立大学に行ってほしいとは言われていたものの、将来の夢もなく、進路もぼんやりしていたMJさん。それでも、高校3年生の夏に部活を引退してからは、夏休みに10時間ほどの勉強時間を確保して、受験勉強に励んでいました。しかし、残念ながら成績は上がりませんでした。

「全統模試の偏差値は高校1年生・2年生のときと同じくらいか、やや上がっているくらいで、50を少し超える程度でした。現役で受けたセンター試験は58%しかなくて、名古屋市立大学経済学部の前期試験と後期試験、南山大学の経済学部を受けてすべて落ちてしまいました。でも、同じ部活の同級生のうち、私を含めて11人中7人が浪人をすると言っていたので、周囲がするならいいかと思って、ノリで浪人を決断しました」

浪人を決意したMJさんは、代々木ゼミナールの国立文系コースに入りましたが、最初のほうはあまり勉強しておらず、夏までは16時ごろに授業が終わってからアルバイトをする生活をしていました。

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