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やる気のない部下の「目の色が変わる」指導法3つ 子どもに宿題をさせることとよく似ている

東洋経済オンライン / 2024年12月26日 7時0分

このように部下やメンバーに丁寧に向き合う姿勢を貫いていると、私の経験上、彼ら彼女らは自分の価値を自分で見つけはじめ、どんどん成長していきます。特に、私がよく見てきたのは、苦手だと思っていた仕事が「食わず嫌い」だったというケースです。

例えば、人前で話したり説明したりするのが苦手で避けていた人に、丁寧にフォローしながら仕事を与えていくと、少しずつ体験を積み重ねて、やがて「人前で話すことが楽しくなった」ということは珍しくありません。逆に、部下やメンバーが新しいやり方を編み出して、教えてくれることもよくありました。

そうして、お互いの相乗効果でチーム全体の成長が加速していくのです。リーダーにとっては、最初は少し時間と手間がかかるかもしれません。ですが、ゆくゆく自律的に動いていけるチームを作るためにも、ぜひ押さえておいてほしいポイントです。

仕事が持つ「意味」と「価値」を伝える

では、③の「伝え方」を掘り下げてみます。

先に、「目の前の仕事の意義をより広い視点から伝えることで、挑戦する意欲を高めてあげる」と書きました。

なぜこの方法が必要かというと、仕事を与えられる側は、その仕事についてなにかを知っている状態ではなく、体験も少ないため、広い視点からその仕事の目的や意義を理解できない状態だからです。

加えて、未知の仕事に対する不安や、ネガティブな思い込みを持っている場合もあります。

ですが、仕事がそこに存在するということは、その仕事が持つ「意味」や「価値」は必ずあるはずです。

例えば、大量のアンケートを集計する仕事があるとします。これは入力作業が膨大で、かなり大変な仕事といえるでしょう。

しかしここで、「細かい仕事だけどなんとか頑張ってね、頼むよ」と伝えるのか、「ユーザーの気持ちをもっとも感じることができる仕事だから、頼むね」と伝えるのかで、受け手の気持ちは全く変わるはずです。

後者は、その仕事が持つ「意味」や「価値」を伝えており、仕事へのモチベーションがぐっと高まる伝え方です。また、そのような意識を持って仕事に取り組むからこそ、印象に残ったユーザーの言葉や、ユニークな意見などのフィードバックもしやすくなるのです。

このことについては、相手にとってネガティブな内容をフィードバックする時も同様です。

例えば、仕事の期限が遅れている人に対して、残業してでもやる必要があると伝える時、しっかりと伝える必要があるものの、どうしてもネガティブな話になりがちです。

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