1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「人生の最終盤」で誰しもが直面する"3つの憂い" 「きっちり」食べないと、問題はより深刻になる

東洋経済オンライン / 2024年12月27日 18時30分

相談者さんも仕事を見つけるとかするのは、いかがでしょう。心因性のうつは、まずは何かに、できれば好きなことに没頭すると気持ちが上がります。また、モノを食べる気がしないということで栄養バランスが悪くなり、うつ症状を引き起こす場合もあるそうなので、しっかりと栄養を摂ってみてはいかがでしょう。

【老人性うつの初期症状チェック】
□やる気が出ない
□集中できない
□物忘れが増えた
□疲れがとれない
□不安な気持ちが続く
□物事に興味がわかない
□眠れない、朝早く目が覚める
□食欲がない
□頭痛や肩こりなど体の痛みがある
(和田秀樹さんとの共著『うまく老いる』[講談社]から一部引用)

初期の自覚症状を挙げました。自分でやってみて、チェックが入った項目が多い場合は専門医を受診してください。初期なら、抗うつ剤の投薬治療で治ります。認知症より治る病気ですので元気を取り戻せますよ。

億劫になる「家事」は無理にやらない

80代前半です。1人暮らしをしていますが、80歳を過ぎた頃から料理や買い物、掃除といった家事が負担になってきました。子どもに迷惑をかけないために、老人ホームに入ることも考えています。まだまだ、1人で暮らせる気もするのですが……。

家事については、いろいろと億劫になるものです。義務的にやっていると老人性うつにもなりかねません。ただ、食べるのは、きちっと食べてくださいね。栄養不足になる方も多いのです。これも身体的うつを招きますので絶対に食べてください。

近年はコンビニの食べ物も充実してきましたし、冷凍食品の進化も目覚ましいようです。コンビニで食べ物を調達している男性のお年寄りの姿も多くなっているようです。散歩がてら、こういった所に立ち寄って、出来合いのお弁当やお総菜を買って、食事をとることもできます。

出前は、個人のお店では人手の問題で難しくなってきていますが、出前館とか、ウーバーイーツといった会社が、様々なお店と提携して出前してくれるようになっているそうです。味が濃いとか、カロリーが高いとか、お口に合わない問題もありますけれど、様々試してみてください。

私が奨励しているジジババ食堂も広がりつつありますので、そこに参加すれば、子どもたちのように世代を超えた人々との交流ができるかもしれません。こども食堂は全国に9000カ所を超えるほど増えてきています。その中に高齢者も受け入れるジジババ食堂があるのです。

「ホームに入る」という選択も検討してみて

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください