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「おせちやお年玉は不要」"仕分けた"人たちの本音 変わる年末年始…今後も"生き残る風習"は?

東洋経済オンライン / 2024年12月27日 9時0分

すでに年賀状は、その風習を楽しめる人同士のものになりつつありますが、まだ「やめたいけどやめられない」という難しさを感じている人も少なくないのでしょう。

「スマホアプリやSNSのアカウントは知っていても電話番号を知らない」という関係性が増える中、住所を知らないのは当たり前。個人情報保護やトラブル回避の観点からも、今後はより親密な関係のみの風習に限定されていきそうです。

「帰省」を取り巻く状況が一変

次に“お歳暮”のアンケート結果は、100人中「必要」が13人、「不要」が87人でした。

「不要」の理由で多かったのは、「今は年末に物を送るという時代ではないと思う」「今はよほどのお得意様でない限り、かえって迷惑だと思う」などと時代の変化をあげる声。

次に多かったのは「あげたことも、もらったこともない」「誰に何を送るのかすら知らない」などで、特に20~30代は風習そのものを理解していない人が多いのではないでしょうか。

また、ネットショッピングが普及して「配送で送る、受け取る」という行為が日常になり、年末の特別感が薄れたこと。あまりほしくないものが届くなど効率の悪さを感じること。「取引先に物を送る」という接待行為を減らす企業が以前より増えたことなどの理由もあるのでしょう。

一方、「必要」の主な理由は、「毎年の習慣」「会社の立場的にやめづらい」とシンプル。さらに「コロナ禍以降、飲食の接待が減ったからこれくらいはやろうという会社の方針」という声もありました。

続いて“帰省”のアンケート結果は、100人中「必要」が32人、「不要」が68人。

「不要」の理由で目立ったのは、「単純に行きたくないから」「心身とお金の両方で負担が大きい」という強めの拒絶反応でした。

距離的に遠く時間がかかる、費用が高い、年末年始は寒い、混雑しているなどのネガティブな事情が多いうえに、「せっかくの長期休暇をのんびり過ごすためには配偶者の実家は避けたい」という人もいるのでしょう。

いずれにしても帰省自粛が相次いだコロナ禍を経たからか、かつてのような「それでも行かなければいけない」という圧力のようなムードは薄れた感があります。

夫婦それぞれが自分の実家に向かうセパレート帰省、実家で過ごしたあと別の施設で宿泊するホテル帰省、故郷に近い温泉などに集まるリゾート帰省、時期をずらした後倒し帰省などもあり、風習自体が時代に合わせて多様化しているのでしょう。

「おせち料理」はもはや“プチ富裕層”のもの

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