1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「緊張しやすい人」が心を落ち着かせる8つの対策 日常的な行動や考え方の「クセ」を見直してみる

東洋経済オンライン / 2024年12月28日 18時0分

落ち着くことができれば、もっとうまくできるのに、なぜ頭が真っ白になったり、慌ててしまうのでしょうか?(写真:Graphs/PIXTA)

真面目な人や繊細な人ほど、人前に出ると緊張したり、アガってしまったりして、本来の実力を発揮できないことがあります。男女を問わず、こうした悩みを抱えている人はたくさんいると思います。

どうすれば緊張せずに、本来の自分でいられるのか? どうしたら焦らずに、本領を発揮できるのか? 精神科医の和田秀樹氏が、精神医学や心理学の視点から、新刊『仕事も対人関係も 落ち着けば、うまくいく』をもとに、3回にわたり解説します。

慌てない心を作るためには、気持ちが動揺してしまう理由を理解して、日常的な行動や考え方の「クセ」を見直すことが大切です。大事なポイントは、「思い込み」や「決めつけ」に気づくことにあります。

予想できることに対して準備をしていない

緊張や不安が生まれるのは、自分勝手な「思い込み」や「決めつけ」が発端となっているケースがほとんどです。心を落ち着かせるためには、自分の考えや行動の前提となる「先入観」を疑ってみることが最初のステップとなります。

対策① 想定外の範囲を狭める

想定外の出来事が起こると、誰でも慌てるものですが、当然予想できることに対して準備をしていないため、いきなり慌て出す人が少なくありません。本来ならば「想定内」にできることを、「想定外」にしてしまうことで、不安になっているのです。

がん検診を受ければ、1~2割の確率でがんが見つかります。ボケが怖いと思っても、85歳になれば4割の人がボケます。こうした現実を直視せずに、「自分だけは特別」と考えていると、問題が発生したときにパニックに陥ります。

当たり前の確率で、自分にも起こり得る……と考えることが、パニックを回避するための第一歩となります。

本当に想定外の出来事が起こったら、その場で考えるしか方法がありませんが、想定内にできることを想定せず、想定外にしていると、不安が増すばかりです。

私は身の回りで起こることの「99%」は、想定できると考えています。想定できることを、想定外にしてしまうのは、自分の考え方に「甘さ」があると認識して、想定外の範囲を狭める必要があります。

「悪い楽観主義」になっていないか

対策② 「いい楽観主義」になる

人間は楽観主義と悲観主義の両面を持っています。楽観的に考えることが、緊張や焦りを生まない秘訣といえますが、楽観にも「いい楽観」と「悪い楽観」があります。できるだけ「いい楽観」を意識することが、平常心を保つことに役立ちます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください