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280psにグランドワゴン「2代目レガシィ」の挑戦 外国人デザイナーによるスタイリングも意欲的

東洋経済オンライン / 2024年12月28日 7時50分

国内の2.0リッターエンジンとして初めて280psを達成した「GT-B」マイナーチェンジモデル(写真:SUBARU)

スバルが「レガシィ アウトバック」の日本での販売を終了することになり、最終記念の限定車が発売された。

【写真】フランス人デザイナ―によるスタイリングも美しい2代目レガシィ

トヨタ自動車が「セルシオ」を出し、日産自動車が「スカイラインGT-R」を復活させた1989年に「レオーネ」の上級版として登場したレガシィは、最近までスバルを代表するモデルとして君臨してきた。それだけに、一抹の寂しさを覚えるファンも多いだろう。

ただし、レガシィが売れていたのは日本だけではない。というか、そもそもグローバル展開を念頭に開発された車種だった。そして、そのヒットにより特に北米でスバル人気を確立。販売台数の多くを北米で賄うという、現在のビジネスモデルが生まれていった。

その影響もあって、2003年に登場した4代目で全幅が5ナンバー枠(1700mm)をオーバーすると、2009年の5代目では全方向ともに拡大。一部のユーザーから不満が出るようになった。

そこでスバルでは、国内専用のステーションワゴンとして「レヴォーグ」を開発。これが軌道に乗ったことで、レガシィはまず「ツーリングワゴン」、続いてセダンの「B4」が国内での販売を終了した。

レイバック登場でレガシィの名は終了へ

そして2023年、レガシィ アウトバックに相当するクロスオーバースタイルの「レヴォーグレイバック」が、レヴォーグをベースとして誕生。スバルとしては、これが我が国でのアウトバックの後継になると考えたのだろう。

レイバックと入れ替わるように、アウトバックが販売終了を迎え、国内からレガシィの名が消えることとなった。

ともあれ、35年にもわたる販売期間は、スバルの乗用車で最長であり、読者の中にも愛車として迎え入れたことがある人も多いはず。となると、“どの世代がもっとも印象に残っているか”という話題も出るはずだ。

【写真】フランス人デザイナ―による2代目レガシィのスタイリングを見る

もちろん、1989年に登場した初代は、高く評価したい。

レオーネで培ってきた水平対向4気筒エンジンと、左右対称AWD(当時は4WDと呼ばれていた)というメカニズム、ツーリングワゴンというパッケージをより洗練させたうえに、2.0リッターターボエンジンのGTグレードを新設することによって、それまで日本にはなかったスポーツワゴンというカテゴリーを構築したのだから。

一方のセダンは、世界ラリー選手権(WRC)にフル参戦を開始。それまでのレオーネは、サファリラリーなどアフリカンイベントでの活動が主だったが、レガシィはヨーロッパラウンドにも挑戦し、その後の「インプレッサWRX」によるチャンピオン獲得の礎を築いた。

2代目でアウトバックの前身が誕生

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