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280psにグランドワゴン「2代目レガシィ」の挑戦 外国人デザイナーによるスタイリングも意欲的

東洋経済オンライン / 2024年12月28日 7時50分

ただし、この世代では、まだアウトバックに相当するモデルは生まれていない。登場したのは2代目からである。

そのときの名称は「レガシィ グランドワゴン」で、3代目でイングランド北部の都市名から「レガシィ ランカスター」となり、4代目でようやく「レガシィ アウトバック」を名乗る。

海外では1994年に発表された当初からアウトバックと呼ばれていたので、ルーツはグランドワゴンにある といっていいだろう。

グランドワゴンは、ツーリングワゴンをベースに車高を上げ、2トーンカラーをまとい、バンパーをたくましい造形に変えていた。車高に余裕がある4WDワゴンという成り立ちをレオーネツーリングワゴンから引き継ぎつつ、そこにアウトドアテイストを盛り込んだ新しいスタイルだった。

当時はまだクロスオーバービークルという呼び名はなかったが、間違いなくそこに当てはまる車種だ。

エンジンには2.5リッター自然吸気のEJ25を与えていた。2.0リッターターボというイメージが強かった初代レガシィだが、当初から海外向けには2.2リッターのEJ22が用意されており、途中で国内向けにも「ブライトン220」の名前で追加された。グランドワゴンに搭載された2.5リッターは、これに代わるエンジンとして生まれたものだ。

グランドワゴン以外では、ツーリングワゴンとセダンの「GT-B」が印象に残っている。

2.0リッターターボエンジンは、大小2基のターボを備えた2ステージツインターボとなり、当初から250ps、マイナーチェンジ後のMT車では、当時の自主規制値上限である280psを発生した。2.0リッターの280ps達成は、日本初だったと記憶している。

AWDシステムには、センターデフと油圧式多板クラッチを併用した「VTD-4WD」をレガシィとして初採用。ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインしたラグジュアリークーペ、「アルシオーネSVX」で初採用された先進機構をいち早く取り入れていた。

サスペンションにはドイツ・ビルシュタインの倒立式ダンパーが奢られていたこともポイントだ。

GT-Bの「B」は、ビルシュタインを意味していたのだ。初代から採用していたMOMOステアリングやBBSホイールと合わせて、インポートブランドをセンス良く取り入れるクルマという印象も加えていた。

当時の記憶がよみがえる

2代目レガシィが現役だったころ、筆者はすでに自動車メディア業界にいたので、いくつかの車種に乗った経験がある。

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