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想像以上に仕事が変わるAIボイスレコーダー PLAUD NOTEの実力と活用法

東洋経済オンライン / 2024年12月29日 9時30分

規定値では録音言語のまま要約が作成されるが”再要約”させる際に、出力言語を切り替えることが可能だ。例えば、9月に行われたiPhoneなど年末のApple製品を発表するイベントを録音させまとめさせてみた。

その一部を画面キャプチャーでお見せするが、あらかじめ決まったプレゼンテーションのように、論理的な構造が明確な音声データに関しては、実に的確なレポートをしてくれることがわかるだろう。このまま記事にできるわけではないが、記事を書くうえでの大きな助けにはなる。

ここでは発表会について録音してレポートをさせたわけだが、当然ながらほとんどのカンファレンスにおけるプレゼンテーションは、同様に要点をまとめて順序立てて説明されているため、今回の製品とは相性が極めていい。

実用面でもとても便利なのだが、筆者の場合、英語以外のヨーロッパ言語をほとんど理解できないため、フランスやベルギー、あるいはロシアなどの国で行われたインタビューや、何らかのテレビ番組のナレーションなどを録音し、その内容について把握するためにも使っている。

実はこの製品、ハードウェアとして販売されているが、ウェブ版のインターフェースを用いて任意のオーディオファイルをアップロードして分析させることもできるため、元のオーディオデータさえあれば、どんな音声データであったとしても、要約やアクションアイテムの分析などを取り出すことができる。

ところで、この製品は、ハードウェアそのものには毎月あたり300分しか録音音声を分析できない制約がある。

また、適切な要約レポートを得るためには、レポートを得るためのプロンプト(すなわちテンプレート)が必要だが、もっと詳細にレポートの形式を指定したい場合などもあるだろう。そうしたカスタムテンプレートを作ることもできるのだが、その利用には別途サブスクリプションサービスに加入する必要がある。

追加質問でさらにAIに分析

プレミアムサービスのサブスクリプションは、年間1万2000円で機能を拡張したうえで1200分までの録音を処理可能になる。そして拡張される機能の中にはAsk AIというものがある。

録音されているデータの中にある情報を参照書類としてAIに読み込ませたうえで、そこに追加質問をすることによって、重要なデータを引き出したり、より深い分析を行うために使う機能だ。

前述のAppleの発表会における録音に対して、Ask AIで主要なデータを抜き出して一覧にするよう指示すると画面のような情報を得ることができた。

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