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真面目な親が陥る"闇バイト"の温床になる子育て 親は子供にとって「指示役」になってはいないか?

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 9時20分

かつてはもう少しわかりやすく犯罪だったものが巧妙に隠されるようになっており、「バイトだと思って指示された通りに動いたら、犯罪だった」ということがありえます。犯罪歴が一切ない「犯罪素人」が簡単に巻き込まれるようになっているのです。

闇サイトを通じて、軽い気持ちで手を出すおそれがある点は、違法薬物にも通じます。本人が薬物を使用してしまうのはもちろん、違法薬物の密輸に加担する闇バイトもあります。空港に行って、このサインを持っている人に荷物を渡すだけで5万円。そんなバイトを引き受けて逮捕された少年もいます。

こういった複雑化する犯罪に子どもが巻き込まれないために、できることはあるでしょうか。少なくとも言えるのは、無知でいてはダメだということです。

何かしらニュースに触れることは非常に重要

いま、世間でどんな事件が話題になっているのか。どんなことが起きているのか。テレビでも新聞でも、ネットでもいいので何かしらニュースに触れることは非常に重要です。

昔は家の中で何となくテレビをつけており、自然と親子でニュースを話題にすることも多くありました。そして、「もし、そんな闇バイトを見つけたらどうする?」「10万円もらったって、逮捕されちゃうんじゃ何にもならないよね」などと会話しつつ、おのずとシミュレーションできていたのではないでしょうか?

これが重要なのです。しかし、いまは家族それぞれがYouTubeやネットフリックスなど好きなものを見ている姿が当たり前になっています。一緒にニュースを見て、家族で話し合うようなシーンは激減しているでしょう。ニュースを知らないということは、本当に「犯罪だとは知らなかった」がありえます。

子どもが犯罪に巻き込まれないために、知識を与えるというのも親の責務の1つです。ニュースを一緒に見て話し合うのは、少し意識すればできることですから、ぜひやってほしいと思います。

出口 保行:犯罪心理学者

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