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アカデミー選出なるか?20代日本人監督の素顔 金森慧さんが監督「Origami」受賞に集まる期待

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 12時0分

僕が小学1年生のときに、母が『ハリー・ポッター』のDVDを買ってくれました。英語のリスニングの練習のためにということで、英語で見るならという条件付きで買ってくれたんです。

そこから英語の勉強と僕の映画好きがスタートし、いろんなハリウッド映画を英語で観るようになりました。中学で英語の授業が始まり、高校のときにはカナダに留学もさせてもらって。そういう形で頑張ってきたことが全部ここにつながった感じがしたので。親や学校に感謝ですね。

――学生アカデミー賞の授賞式で流れたインタビュー映像でも、ハリウッド作品やエンターテインメント系の映画が大好きだったと話していました。

小学生の頃は『ハリー・ポッター』とか『スター・ウォーズ』『ロード・オブ・ザ・リング』といった大きな映画が大好きだったんですが、今は映画音楽が好きです。メジャー、マイナーにかかわらず、自分が好きな作曲家がこの映画をやっているから見に行こうという感じで選んでいます。

――ちなみにどんな作曲家がお好きなんですか?

いちばん好きなのは『ムーンライト』(バリー・ジェンキンス監督)や、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(アダム・マッケイ監督)などの作品にかかわった作曲家のニコラス・ブリテルさん。2018年に亡くなりましたが、『ボーダーライン』『メッセージ』といったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品を手がけたヨハン・ヨハンソンさんの音楽も好きでした。

音楽好きが反映される作品

――『Origami』も、音楽に合わせた折り紙の動きが描かれていましたし、そこは音楽好きなところが反映されていたのでは?

そうですね。あらかじめCGソフトの中にメトロノームの音を入れておいて。それに折り紙やキャラクターの動きを合わせたりしました。それは最初から目指したところでした。

――ミュージックビデオ的な、音楽に合わせた映像がお好きなんですか?

ミュージックビデオに興味がないとは言わないですが、むしろ映画のストーリー、映像を音楽が支えていく作品のほうが好きですね。

――こうしてCGクリエーターとして注目を集めているわけですが、今後はどのような道に進みたいと思っているのでしょうか?

それがどうしようかなと思っているところで。元々大学に入ったときには、映画で爆発をつくりたいとか、クリーチャーをつくりたいと思っていて。そういうのを目指してたんですけど、でもこうやって作品をつくって、人に見せるためにどういう演出でやったらいいかを考えるのも楽しいなと思うようになってきました。

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