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アカデミー選出なるか?20代日本人監督の素顔 金森慧さんが監督「Origami」受賞に集まる期待

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 12時0分

――今はゲームは?

今もゲームはしないですね。

漫画も読まないし、ゲームもしない

――CGをやる方はゲームも好きなのかと思ったのですが、意外ですね。

僕は漫画も読まないしゲームもやらない。アニメも見ないです。本当にハリウッド映画や、ディズニーやピクサーといった海外のアニメばかり見て育ったので。だからまわりの人とは話が合わなくて。よく火星人と言われていました(笑)。

――それを貫けるのもすごいことだと思うのですが。

人と違うことを楽しむみたいなところがあって。それが作品づくりにも出ているのかもしれません。

――ゲームに興味がなかった少年が、どうやってCGに出会うんですか?

僕は折り紙をやって、バスケットや書道もやって……と、かなりアナログな人間なんです。高校のLINEグループに入るのがいちばん遅かったですし、それくらいデジタルが得意ではなかった。今でもスマホの扱いが下手だとからかわれたりもしますしね(笑)。

ただ性格が完璧主義なところがあって。昔から物をつくることが好きだったんですけど、たとえば折り紙をどんなに完璧に折ろうとしても、ピッタリくっつかないんですが、CGだと数値入力でピタッとハマる。その気持ちよさに惹かれたというのがあります。折り紙を綺麗にたたむにはどうしたらいいだろうっていうのを追求した結果がCGだったと思います。

高校1年生のときには、海外に留学に行くタイミングでパソコンが必要になって。そこで3DCGソフトのBlenderに出会って、独学で勉強を始めました。

そのときのチュートリアルは英語でしたし、英語で調べることも多かった。だからCGをやろうとする後輩たちに言うのが英語がいちばん大切だということ。結局、英語で情報を調べられないとどこかでつまずいてしまうので。

――そこからデジタルハリウッド大学に進学するわけですね。

そうです。CGをやってみて、これは自分に合ってるし、仕事になるし、自分の好きだった映画にも関われるなと思って。

これを仕事にするために大学を探していたときに、自由学園の卒業生で、(『ハリー・ポッター』シリーズや『ゼロ・グラビティ』など数多くの映画を手がけた)ロンドンのフレームストアというVFXスタジオで活躍してた方がたまたま学園に遊びに来ていて。話を聞いたらデジハリの社会人向けスクールの卒業生だということで、デジハリに行きたいと思いました。

――デジハリではどういう日々を過ごしていたんですか?

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