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アカデミー選出なるか?20代日本人監督の素顔 金森慧さんが監督「Origami」受賞に集まる期待

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 12時0分

あと最近興味があるのはドラマとか映画のタイトル映像ですね。『SHOGUN 将軍』や『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のシーズン2などは本当に綺麗な映像で。こういうことをやりたいなとも思ったんですよね。

ROCK IN JAPANでもCG映像を制作

――そういう意味で音楽フェスの「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」オフィシャルCG映像を担当したことなどは、やりがいがあったのでは?

最初から最後までひとりでつくりました。フェスの方から、特徴を教えてもらいながら、こんな感じかなとつかんでつくったものだったんですけど、実際にフェスに行ったらけっこう雰囲気と合っていたのでよかったなと思いました。ただ今後はひとりでやっていくのか、それとも誰かに弟子入りしてやっていくのか。考えているところです。

――とはいいながらも、今後はアーティストとして注目される機会も増えてくると思うのですが。

学生アカデミー賞の受賞が決まって、ロンドンに行ったときのやり取りの中でも、あなたは監督としてどう思いますか、という質問がありました。いちCGアーティストという感じで扱っていただいて、突然自分の中の流れが変わったような感じがありました。

だから今後のことは考え中です。ただ今はいろんな人に言っているんですけど、『Origami』で日本文化をきちんと表現したいなと思っていたときに、『SHOGUN 将軍』が出てきて。そういうところで評価されているドラマなのだなと思い、感動しました。いつかCGで関われたらなという夢があります。

――金森さんの経歴を見ると、小学校から高校まで自由学園の自然豊かな環境で学び、その後デジタルハリウッド大学でCGを学ぶという、自由な環境に身を置いていたように思います。

やはり中学生のうちから受験があるという環境にいたら、絶対にこういう作品づくりができるようにはなっていなかったはずなので。そういう環境をつくってくれた親には感謝しかないですね。

――親御さんは自由にやりなさいというタイプなんですか?

そうですね。勉強しなさいとか、そういうことを言うタイプの親ではなかったです。

ただうちの場合、ビデオゲームだけは小学校のときに絶対にさせてくれなかった。小学校の間はなんでゲームをさせてくれないんだろうと思っていたんですけど、その時間で公園に遊びに行ったり、家で折り紙をしたりしていたので。いろいろと遊ぶことができたことが、今につながっているのかなと思います。

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